マネー資本主義: 暴走から崩壊への真相 (新潮文庫 え 20-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101283722

感想・レビュー・書評

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  • 金融工学とはリスク分散の仕掛けか。なるほど。面白かった。

  • 良著。サブプライム金融危機が四つの視点から語られている。投資銀行、マクロ経済と金融政策、年金、金融工学。
    歴史と共に語られていて、読んでいる中で色々なキーワードが繋がっていく。
    CDO,CDSからグリーンスパンのやってきた事、投資銀行が何故そこまで利潤を求めたのか、年金基金は被害者なのか、金融工学の先駆者達の話など、とても面白かった。
    オススメ。

  • 以前TVで見た時に、なかなかおもしろかったので、本も購入。

    グリーンスパンが、金融政策でバブルをうまく処理してきた結果、
    バブルに対して人々へモラルハザードが広がっていったというのは
    なんとも複雑な結果だなあと思う。

    うまく処理することはいいことなんだけど、うまく処理をし続けた結果、
    その事実がリーマン・ショックを引き起こした要因になった。
    じゃあ、うまく処理しなければよかったのかといえば、そうでもないし。

    低金利の日本がリーマン・ショックに与えた影響はそれなりにある。
    リーマン・ショックによる金融危機はは対岸の火事ではなく、
    自分たちが放火した本人でもあり、被害を受けた本人でもあるということ。

    だからといって、自分たちがどうすればよかったかといえばどうにも出来なかったのだけれども。

    ウォール街のモラルハザードは避難されるべきだとは思うが、
    自分たちも気づかないうちに小さな加害者だったことは忘れてはいけない。

  • リーマンショックに至った経緯を、投資銀行、金融財政政策。ヘッジファンド。金融工学者などのインタビューで振り返る。
    さすがNHK。よくわからない部分もいい意味でぼかして本質(とNHKがしたい所の)的な結論へ持っていく。
    抽象的な事象を数字で表現することへの情熱で生きているような、金融工学者の話が一番おもしろかった。

    が、でも放送が2009年だっただけに、話題やトーンに今更感がぬぐえない。当時テレビで見た記憶のある話もいくつかある。
    それだけこの3年間で世の中が色々変わってしまったともいえる。
    もっと早く文庫化してほしかった。

  •  2008年のリーマンショックがなぜ起こったかをコンパクトにまとめている。1.投資銀行2.アメリカの超金あまり3.年金マネー4.金融工学の4つ流れで説明してある。
     基本的な解説書では最適である。

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著者プロフィール

長年「ひきこもり」をテーマに取材を続けてきたメンバーを中心とする、全国で広がる「ひきこもり死」の実態を調査・取材するプロジェクトチーム。2020年11月に放送されたNHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」の制作およびドラマ「こもりびと」の取材を担当。中高年ひきこもりの実像を伝え、大きな反響を呼んだ。

「2021年 『NHKスペシャル ルポ 中高年ひきこもり 親亡き後の現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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