- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101285719
感想・レビュー・書評
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漫画にも映画にもなっているようですね。
官能的な部分はあまり気にならなかった。というより純愛ものとして捉えました。
初めての恋、諦めるしかなかった恋、憧れに似た恋。美しく装った遊女達の表と裏…
彼女達それぞれがとても魅力的。髪結いとの話も良かったし、姉弟の話も印象的でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先輩が吉原は他とは違うんだ、あそこをそこらへんのデリヘルとかと一緒にすんなと力説しているのを思い出すわけだが、何が違うって予約していって駅まで車で迎えに来てくれると。でも帰りは歩いて帰ると。ともかく吉原のネームバリューはすごい。
やっぱ今でも金持ちの娯楽として流行ってんのかな。現代の事は分からんけど、江戸時代のシステムもなかなかにえげつなく、初回はお話だけよ、みたいなのから処女はめっさ価値があるのとか、おっさんの願望をうまく利用するシステムは昔も変わらんわね。
こういうの読むと、ホント男って勝手だわー、それに比べて女はいつもけなげに頑張ってるのね、って思うけど、まぁこれ小説だよって言われれば、ですよねーってなる。
でも適度にエロ(R18向けだけど)を交えつつ、切ない感じで攻めてくるんだから大概面白いやね。タッチとか君の名はと同じシステムだわね。 -
2017-08-15
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2017 3 10
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強くて、脆くて、儚い 。
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凄い…
この一言に尽きます。
美しくて、切なくて、儚くて、現代の小説には無いような感じ(舞台が江戸という事もあるのですが)がしました。 -
うつくしいに尽きる。吉原で花魁として生きる女たちの生涯。この小説で描かれる恋愛はどれも純粋でうつくしい。人生の結末は悲しくとも、両想いのままに終わる悲恋は物語としてうつくしいとおもった。好き合った男女のセックスの描写がきれいでどきどきする、好きな男とするって女にとって簡単じゃなくとても重要な行為だとおもった。花魁同士の友情も泣ける。