悪人正機 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101289229

感想・レビュー・書評

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  • ずーと机の上に放置していて、
    3時間前に読み出し止まらなくなり、
    読破してしまった。


    いっかい読むので満足できない一冊。


    馬鹿にでも分かるような文章と
    真髄ってのごわかった。


    心に突き刺さる言葉がちらほらと出てきて、これは一種の自己啓発か!?
    っと疑うほど、の、いい書つさだった。

  • タイトルと表紙のデザインがゴツいので☆を減らしました。
    内容は、生きてく上でのアドバイス的なものが多くて、励みになる箇所がいくつかあった。仕事に対するスタンスがいちばん為になったかな。
    他、フランスの話は本当に共感できたし、日本の将来をこんなに早くから予言というか、言及してる人がいたんだななぁと驚いた。吉本ばななさんのお父様とは知りませんでした。まだ私には理解できない章があったからかもしれないけれど、偏屈な作家らしい一面も見れて、吉本さんと現実に話をしているみたいで楽しかった。

  • 吉本流人生相談本とも言えそうな内容だったけど、「無難」な生き方をしようと思ったらまずはそのままを実行しない方がよいでしょう。
    何事にも10年の歳月が必要なのですね。
    エックハルト読みたくなりました。

  • 名言多し!なかなかおもしろかった。

  • 全体を通して吉本隆明が語り、各章の始めに糸井重里が話を聞いた感想が入る。

    独特な語り口で「生きるとは」「仕事とは」等幅広いテーマが語られる。

  • 中学生に読んで欲しいって。
    私は自分の子どもができたら、読んで欲しい。

    ちゃんと自分のアタマと感覚で考えること。
    違うモノは違うっていいたい。

  • 大学なんて国立公園みたいなもんだ。とか物を書くのはただの自己慰安だとか、かっこつけなずにあーたしかにそうだよな。と思わせる言葉がたくさん。

  • 普段考えることないような、もしくはその幅が広すぎるかのような身近なことを、「思想界の巨人」はどのように考えているか。平易な言葉で語ってくれている。そして聞いてまとめているのが糸井重里。うむー、これはいい。

    吉本隆明さんはあらゆるイメージの大海を縦横無尽に泳ぎ回っているんでしょうね。自分は泳ぎ方の種類も知らないし泳ぎそのものもヘタなんだろうな。

    『現在は日本の「第二の敗戦」だと思っている』
    といった言葉から
    『自己評価より下のことなら何やってもいい』
    『素質って。。。』

    自分の日常を落ち着かせるためにも、忘れたころに読み直しています。

    ちなみに、吉本隆明さんはあとがきで、「中学生に読んでもらえると嬉しい」と言ってます。是非。

  • 吉本隆明さんの話を糸井さんが聞き手となって進む1冊。

    取り方ひとつでちょっと良い感想ばかりにならないかも
    という逆説的人生論。

    糸井さんのまえがきで
    「吉本隆明さんのことばが、ザラザラしていたり意表を
    つくような逆説に見えても、聞いていて気持ちがいいのは
    ごまかしたりウソをついてないからなのだと思う。」
    とあるように、過大表現も過小表現もしていないところが
    読んでいてスカッとしたりもする。

    自分自身の中でもやもやしていたものが晴れるような
    瞬間もあったな。

    目次からだけでも十分、頭と心に響く。
    一部抜粋。

    ●今の時代、「これがいい」という生き方なんてない
    ●「純粋ごっご」の時期を除けば、この世は全部ひとりひとり
    ●知識も、細部のところでずいぶん余計なことをしている
    ●素質が問題になるのは、一丁前になってから
    ●メディアの発達と人間の精神の発達は、無関係だ

    ちょっと迷い出したりしたら、また開いて読んでみたい
    って思う本。

  • 各章のタイトルが問いかけになっており、その内容も「生きる」や「友達」、「戦争」「家族」「金」など身近な題材になっています。それらの問いかけに対して吉本隆明が口語調で自らの見方を語っています。

    「素質ってなんだ?」の章における「自己評価より上に見られるようなことはやっちゃいけない。自己評価より下に見られることなら何でもやっていい」は自分に対しても他人に関しても感じるある種のモヤッとした部分を晴れされる文言でした。

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著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。著書多数。2012年3月16日逝去。

「2023年 『吉本隆明全集33 1999-2001』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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