天涯の船〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101296159

感想・レビュー・書評

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  •  お勝さん……! 少女マンガでいうところの悪の親玉のようにヒロインを苛め抜くお勝さん。彼女があまりにも強烈で鮮やかな存在だからこそ、この話は面白いと思うのですよ。
     やはり、面白い話は敵すら素晴らしい。
     そしてお勝さんとヒロインの関係性が見事すぎる。

     これは面白い! 萌える!

  • 上下巻通しての感想は下巻で書いています。

  • 明治時代、姫君の身代わりとなってアメリカに留学した下働きの少女ミサオの波乱万丈の生涯。
    年端のいかない少女たちがこうして海を渡り、国のために何かを身につけ役立ちたい、と慣れない異国で肩を寄せ合い励まし合っている姿はけなげだ。操り人形のように身代わりとして仕立てられながらも、ミサオは数々の試練に耐え、自分自身の力で輝きはじめる。

    光次郎とのせつないすれ違いの恋にハラハラ。

  • エンタメ大河の真骨頂。
    さすが児玉清さんのオススメ!

    「上」は設定と展開の面白さで読ませる。

  • はらはらしながら読みました。2011.06

  • 成り代わりから留学までのあたりにはかなり泣いてしまいました。お勝がすさまじい。
    留学後からの青春時代、そして結婚後へはミサオの心情を中心にどんどんと進み、その日々を楽しみました。ドラマチックすぎるほどですね。
    ただ、関西弁にあまり慣れていないので、そこにどうしても違和感を覚えました。

  • 鹿鳴館時代から始まる貴族の女性になり代わって米国に留学した女性の物語。

  • だいぶ前によみました。

    ミサオと結婚したマックスってモラハラ、DV夫だったのね。

  • うーん、ちょっと偶然が多すぎるのが気になるが、朝の連続テレビ小説の原作だと思えば、文字通り、波乱万丈、いや、ページをめくるめくる。 特に上巻がよかった。 ただし、後半は若干失速。 玉岡さんは、神戸周辺を舞台にした歴史小説を他にも書いていらっしゃるので、読んでみたいかな。出張などに連れて行くのによい。

  • 日本が近代化への道を急いでいた明治17年。下働きの西波あやねは、神戸からの米国ヘの留学船で、姫君三佐緒の身代わりに仕立てられていた。船酔いと折檻まがいのしつけ日々。逃げ出して神戸に帰ろうとした三佐緒が出会ったのは、運命の人・桜賀光次郎。

    米国上陸後、美しく成長したミサオは、青年光次郎と再会するが、光次郎の友人でオーストリアの子爵家の血を引くマックスに求婚される。紆余曲折を経て、彼女は欧州へ嫁いでいく・・

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著者プロフィール

◎玉岡 かおる(たまおか・かおる)作家、大阪芸術大学教授。兵庫県三木市生まれ、神戸女学院大学卒業。15万部のベストセラーとなった『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)で‘89年、文壇デビュー。著書には『銀のみち一条』、『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種蒔く日々』(以上新潮社)、『虹うどうべし 別所一族ご無念御留』(幻冬舎)などの歴史大河小説をはじめ、現代小説、紀行など。舞台化、ドラマ化された『お家さん』(新潮社)で第25回織田作之助賞受賞。『姫君の賦 千姫流流』(PHP研究所)は、2021年、兵庫県姫路市文化コンベンションセンター記念オペラ「千姫」として上演。2022年5月『帆神』で新田次郎文学賞受賞。

「2022年 『春いちばん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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