- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101297217
作品紹介・あらすじ
少年時代のブラジル移住、力道山にしごかれた修業の日々、モハメド・アリ戦をはじめとする異種格闘技戦、結婚と離婚、独自の「猪木外交」を展開した国会議員時代、金銭トラブル、引退と新団体旗揚げ…。日本プロレス界の顔・アントニオ猪木が、初めて肉声でその波瀾の半生を語り尽くした、決定版自伝。
感想・レビュー・書評
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猪木氏が亡くなってから、おそまきながら偉大さに気づいた。
まさに波乱万丈な人生。何もかもスケールが大きい。 -
先月の1日に永眠されたことがきっかけで積読本だった本書を手に取った。
ブラジル移住、力道山、馬場、新日、事業、政治…とめくるめく怒涛の半生にただ打ちのめされる。
有名なアリ戦でちょうど半分くらい。
死にかけたエピソードが1行でさらっと書かれているのが恐ろしい(何度も!)。
身体が大きい人は奥手という持論が面白かった。
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アントニオ猪木さんのプロレスをリアルで見てみたかったです。
この本を読むとよりどんな試合をしていたのか映像で見てみたくなります。
プロレスの歴史などにも触れることができ、とてもおもしろかったです。 -
ものまね以外では、だれも真似のできない、唯一絶対の存在。あとにも先にも、もう、こんな人は出てこないだろうと改めて圧倒されます。
生い立ちから、ブラジル移住、そして、そこでの日々、さらに力道山に見いだされて日本に帰国し、そして、、、。
どの段階でも、まさに闘魂としか言えない壮絶な出来事が、いくつもいくつも出てきます。
題名のとおり「自伝」です。
本人でしか書けないことももちろんたくさんあるはずですが、これを、違うライターさんが取材して書いたなら、もっと多面的に猪木さんのすごさがわかったかもしれません。
特に、後半の新間さんとの関わりや、政治家になってからの金銭的なトラブルが、悪い相手にだまされたからなのか、本人の「毒」が全てを引き寄せていったのかがもう少しわかったかもしれません。
でも、今となっては、もう、誰も「猪木伝」は書けないのでしょう。
「アントニオ猪木」は、作、演、監督、脚本すべて、猪木寛至氏そのものです。
最初から最後まで、唯一無二。その言葉につきます。 -
アントニオ猪木の壮絶な人生が分かる一冊。アントン信者には必読の書。
とにかく凄まじい人生の浮き沈み。それでも、猪木は直感を信じて突っ走る。さらに世紀の凡戦の裏側など、様々な出来事の真実が分かる。最後の締めは「道」と「馬鹿になれ」。
プロレス黄金期(新日全盛期)を知る人にはオススメ。 -
喜怒哀楽が詰まった人生。
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猪木の父は横浜の石油商で
かなり羽振りがよかったらしい
しかし猪木が5歳のときに死んでしまった
それで、祖父母の家に預けられた猪木は
有名な「乞食になっても世界一の乞食になれ」という薫陶を
祖父から授けられた
「○○王にオレはなる!」じゃないけど
少年猪木はそんな風に夢を語るのが常であった
そう言わないと祖父が納得しないということもあったんだが
良くも悪くもこれが、後の人格に大きな影響を与えた
猪木の祖母は熊本藩主の末裔で
婿入りした祖父も大物の相場師だった
各界に顔は広かったが
家業の石炭が斜陽になり、浪費癖も災いして
だんだん落ちぶれていった
だからって日本を逃げ出すほど追い詰められたわけじゃない
一家総出のブラジル移民を決意させたのは
兄の寿一による説得だった
猪木兄弟はそろって熱烈なロマンチストだったのだ
ところがブラジル行きの船中で
青いバナナの毒にあたった祖父が死んでしまう
「おじーちゃんは海の守り神になったんだよ」という船長の慰めが
少年猪木の心を強くとらえた
ようやく着いたブラジルは地上の楽園でもなんでもなく
待っていたのは地獄の奴隷労働であった
コーヒーの木から豆をこそげ取る作業で、手がズタズタになった
移民どうしの対立もあって陰鬱な日々が続くなか
あるとき猪木は自分の身体が逞しくなっていることに気づいた
落花生の栽培が大成功し、借金を全額返済したころ
兄の寿一が、今度は力道山に会う約束をとりつけてきた… -
『道はどんなに険しくても、笑いながら歩こうぜ。』
今の僕にぴったりの言葉だ。 -
力道山のしごきは壮絶。
こういう体育会系のいじめは本当に良くない。
でも間違いなく日本で1番強かったプロレスラーはアントニオ猪木でしょう!