広域指定 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 203
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101301556

作品紹介・あらすじ

一月十日午後九時、未帰宅者の一報を受け柴崎警部は高野朋美巡査らを急行させた。九歳の女児、笠原未希はどこへ消えたのか? 早期保護を目指し指揮を執る綾瀬署署長、坂元真紀。主導権を奪おうとする警視庁捜査一課。未解決事件の悪夢に悩まされる千葉県警。キャリアまでを巻き込んだ事件の捜査の行方――そしてその真相とは。名手が持てる力の全てを注ぎ込んだ、長篇警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ結構好きなんで、普通に面白く読めました。

  • 殺人事件なんだけどさらりと描かれて。当然のことながら解決の流れがメイン。内部の確執とか。のめり込んでしまうんだけどもっと明るいモノを読みたいホントはw

  • 警視庁綾瀬署警務課課長代理の柴崎令司シリーズの4作目にして、初の長編。9歳女児の行方不明を端として、早々に本庁捜査一課が乗り込み、容疑者が浮上。容疑者の過去をたどると千葉県警のお蔵入り事件にぶつかる。長編ならではの展開を見せてくれる。
    今回は主人公柴崎に負けずに活躍するのは3作目で登場した女性刑事の高野巡査。坂元署長を始めとした綾瀬署の面々も登場。キャラクターが除々に成長する過程に立会い、警察組織の縦横の繋がりが段々と広がっていくのはシリーズモノの醍醐味。

  • 柴崎警部シリーズ第4作。ついに長編である。
    柴崎以外のキャラクター、特に女性陣、坂元所長と高野巡査のキャラがしっかり立ってきたから、長編でも安心できる。シリーズを追うごとに作品自体も成長していくシリーズは足腰を鍛えて読みごたえがあるいうこと。

    ミステリー部分も驚天動地…とまではいかないまでも、どんでん返しもあり、ファミリードラマ、性犯罪者の社会復帰問題など内容も多岐にわたっており、いよいよシリーズも円熟味を出してきた感じ。

    坂元署長や柴崎本人の去就が決するあたりまでがシリーズクライマックスになるのかなぁ。そろそろそのあたりにも触れてきそうな次作に期待。

  • 2018_10_21-125

  • 左遷された所轄で奮闘する元エリートの柴崎警務課長代理を描いたシリーズ4作は初の長編、読みごたえがある。幼女の行方不明事件が発生、有力な容疑者は、別の幼女殺人遺棄事件で容疑者となった男だ。すべての状況が彼を犯人と指し示す中で、疑いを持った柴崎は部下の女性刑事と真相を追求する…

  • 一月十日午後九時、未帰宅者の一報を受け柴崎警部は高野朋美巡査らを急行させた。九歳の女児、笠原未希はどこへ消えたのか?早期保護を目指し指揮を執る綾瀬署署長、坂元真紀。主導権を奪おうとする警視庁捜査一課。未解決事件の悪夢に悩まされる千葉県警。キャリアまでを巻き込んだ事件の捜査の行方ーそしてその真相とは。

  • 女児誘拐事件を捜査する柴崎令司,高野朋美らが,今回の笠原未希の事件と以前の未解決事案の容疑者だった水口文彦も含めて,彼らの地道な動きを描写した長編だが,例によって警察の縦割り組織の弊害が出てきて面白かった.未希の父 智司が経営する工務店の従業員も総出で未希の行方を探し,管轄の綾瀬署も動くが,何故か警視庁の捜査一課も出張ってくる.水口の容疑が固まる中,高野らは笠原家族の動きを注目し,兄の将大の証言で意外な犯人が浮上する.警視庁の上層部と交渉するキャリアの綾瀬署長 坂元真紀の動きも楽しめた.

  • 最悪の結果からが緊張感ましていい。
    女署長の心情がメインになっていくのは意外。

  • 4作目は長編です

    本庁、千葉県警、それぞれとの確執もあり、前半は緊張感のある展開
    その中に臭わされる違和感

    そして、被害者の無念
    ところが、それを覆す事実が発覚していきます

    真犯人の姿には唖然とさせられました
    今回も、女性部下が大活躍です

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著者プロフィール

1956年、静岡県生まれ。明治大学卒。‘94年『死が舞い降りた』で日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞しデビュー。2000年『鬼子母神』でホラーサスペンス大賞特別賞、’10年には「随監」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。緻密な取材が生む警察小説やサスペンス小説で多くのファンを魅了する。本書は朝鮮戦争で計画された原爆投下の機密作戦を巡る謀略を描く渾身の作。著書に『限界捜査』『ソウル行最終便』『彷徨捜査』『伏流捜査』(祥伝社文庫)『撃てない警官』『夜の署長』等。

「2023年 『ブラックバード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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