- Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101302737
作品紹介・あらすじ
女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは-。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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スペインはカタルーニャ地方を代表す「ラ・リーガ」のサッカーチームFCバルセロナ通称バルサの物語です
バルサと言えば永遠のサッカー小僧大空翼くんが所属したプロチームとしても有名ですよね
中学卒業と同時にブラジルに渡りサンパウロFCに所属しエースとして活躍、またワールドユース日本代表キャプテンとして日本代表を優勝に導いたあと、幼馴染の早苗となんと19歳で結婚、そしてヨーロッパに渡り所属したのがFCバルセロナでした
最初は同じポジションに世界有数のトッププレイヤーのリバウールがいたこともあり苦労しますがて長いわ!長過ぎるわ!
はい、短槍使いの女用心棒バルサの物語です
まぁ、例によって話しの中身についてはもう何百人て方がレビューしてるので端折るとして、もうあれですよ、旅の途中バルサが事あるごとに幼なじみの薬草師タンダを思い出すところでずっとニヤニヤしてました
そしてバルサの過去を清算する旅が終わりを告げ、タンダの元に帰る決意をするバルサにもうニヤニヤ通り越してニタニタしてました(ニヤニヤの最上級ってニタニタなん?)
どうせあれでしょ?二人結婚すんでしょ?幼馴染の翼くんと早苗みたいに(ここで繋がるか!)
うーん、こんなんばっかり書いててよくシルバー賞とか、巾着とかくれるよなー
ブクログ見る目ないなw詳細をみるコメント15件をすべて表示-
1Q84O1さん受賞してしまったことがジーコのサッカー人生の中で最大の汚点ですな…受賞してしまったことがジーコのサッカー人生の中で最大の汚点ですな…2024/02/21
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1Q84O1さんで、HDPマジで調べまくったわ!(# ゚Д゚)で、HDPマジで調べまくったわ!(# ゚Д゚)2024/02/21
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ひまわりめろんさんε≡≡ヘ( ´Д`)ノε≡≡ヘ( ´Д`)ノ2024/02/21
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久しぶりに上橋菜穂子ワールドにザブンと浸かりました。読書から離れていたため、いい意味の現実逃避感、心地良かった〜。
バルサ、相変わらずカッケー。欲に溺れる大人と純粋な子供の対比。ファンタジーなんやけど見たことあるように暗い洞窟や広大な土地の風景が頭に広がる広がる。
すごいな〜上橋菜穂子ワールド。
いい意味で守り人シリーズに手を出してしまうのが怖い。
(私は家事しない人間になってまう、、、) -
シリーズ2作めも一気読み。
素晴らしいな…「運命の織り手は、そのおだやかな日々のあいだに、すでに、ちがう色の布を織りはじめていた…」
どんなぼくの感想も陳腐な抽象化にしかならない気が。とにかく素晴らしい読書体験でした。 -
だんだん慣れてきたぞぉー!この世界(笑)
シリーズものだと、人物像が大分固まってくるのが功を奏したのか、ファンタジーまるでダメな私でもサクサク読み進めることが出来た!
話の展開が早いことと、ある程度想像できる展開に、期待を裏切らない結末。
この辺が受けてる理由なのかなぁ?
リズム感は良いなぁと感じられるようになってきた。
もう一冊、読もうか、どうしようか・・・。
折角借りたのだ。読んでみよう。
あと一冊頑張る。 -
再読。欲深い人間の末路がよく描かれている。文章を読んでいるだけで、主人公と一緒に旅をしている感覚になる。集団の意志と個人の意志、どちらも大切だけど、どこまで、どちらを優先するか、これは永遠のテーマだな。
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精霊の守り人の次のお話で、バルサが自分の過去と向き合うために故郷のカンバルに戻り、怒りと葛藤と戦うという物語です。あとがきにもあったとおり、子供より大人が読んだほうが面白い内容です。
今回もカンバルという国の文化がたくさん出てきて非常に興味深く感じる部分がありました。特に生と死にまつわる部分は興味深く、昔からの言い伝え等のその土地の独特さを感じました。
バルサとジグロの逃亡の過去から生まれた怒りと葛藤、悲しみ、苦しさ、時にはあったであろう笑顔の時間を想像しながら読み進めていくと、クライマックスであろう山の底の闇の中での槍舞にはグッとくるものがありました。バルサが自分ひとりではどうすることもできない時期をジグロが様々な葛藤の中で育ててくれた優しさと死ぬ間際に話した言葉を思い返すと、育ててもらったことへの感謝というのは死ぬまで感謝なんだと改めて考えさせられました。 -
バルサは育ての親ジグロと自身の故郷であるカンバル王国に過去の清算のために訪れる。バルサの心の奥に燻る怒り、国の闇の部分、ヒョウルと呼ばれる闇の守り人とは?シリーズ第二弾!
めっちゃ楽しめました!読みやすさ、ストーリー性、伏線どれを取っても良作でした!守り人シリーズファンの方にはどの作品が最も面白いのでしょうか?続編読む前に是非聞いてみたい^_^ -
大人向けのファンタジーだからこの巻が好きだといって貸してもらった。
小さかれ大きかれ、人は呪いを持って生きていると思っている。そして呪いのせいで人生をとことん楽しむことができない(もしくは人生そのものを歩めていない)。この巻ではバルサの呪いが解けたのだと思った。これからバルサはタンダを大切に思って生きて行くこともできるのだろうし、ジグロのこともあたたかく思い出すことができるだろう。本当に良かった。 -
舞台は新ヨゴ王国からバルサの故郷カンバル王国へ。
ジグロの弔い行としてカンバルへ向かうバルサ。洞窟の中で闇の守り人であるヒョウルに襲われる兄妹、カッサとジナを助けることから物語は始まります。
洞窟の道標が短槍に刻まれた模様だったり、その洞窟の住人ヒョウルの持ち物がルイシャという宝石であったり、牧童という小人の存在だったり。
前作にも増して幻想的で胸が躍る反面、カンバル王国の悪行...ここがバルサの過去に繋がるわけですが、その部分が描かれており、とても悲しいお話だとも思いました。
ヒョウルの正体が明かされる場面もそうですが、槍舞がなんとも切なくて。
でも、救いようがないと思っていたラダール王が国の為に頑張った姿にはぐっときました。カッサも勇敢でしたね。
いつかバルサが堂々と国境を渡り、故郷カンバルに帰る姿が見たいですね。そこにカッサの成長も描かれていたらもっといいなぁと思う。 -
一気に読み終わり、大変面白い小説だった。
まだ僕が学生だった頃にたくさん読んでいたファンタジー小説の世界に懐かしくも没頭する事ができた
これは「精霊の守り人」の続きもので、女用心棒バルサの癒しと再生の物語だ。
前作が青年向けの小説だとしたら、今作は大人でも楽しめる内容だと思う。
バルサの過去の苦悩が物語を通して癒されていく様子がとても印象的だった。
内容もストーリーもその見せ方もとても分かりやすく、読みやすく、著者の力量に「さすが!」だなと思わずにいられない。
読んでワクワクドキドキしながら純粋に読書体験を楽しみたい人にオススメ! -
山の王の秘密、牧童の秘密、たくさんの秘密を孕んだ山の国カンバル
その秘密を一つ一つ紐解いていくのがとても面白かった
このシリーズは読み応えがすごい
世界観も人物模様も人物が抱えている葛藤や闇も
こんな作品をかけるようになりたい -
バルサが過去と向き合うお話。
槍舞いの部分は、ドキドキ、ハラハラして…
とても切なくなりました。
ジクロの魂が、バルサを待っていた。
とても読みやすく、入り込んでしまいました。 -
和風というかアジアンテイストのファンタジー小説が一般的になってきてから久しいが、設定の緻密さやドラマとしての完成度において上橋菜穂子の作品は、このジャンらの代表作の一つではないかと思う。
特にこの守り人シリーズは、巧みな異世界の設定と心揺さぶられる人間の心情の描写が紡ぎだす素晴らしいファンタジー小説に仕上がっていると思う。
前作の精霊の守り人の物語の後、バルサは自分の過去と向き合うべく故郷のカンバルを目指す。
今回は、バルサの故郷となるカンバルが舞台となり、その地で古来から行われている”ルイシャ贈りの儀式”にまつわる冒険譚となる。
今回の物語のキーワードは、地下世界ではないかと思う。
古来、人類は冥界が地下に属するものと信じていた。
そこは、生と死の境界であり、先立ってしまった親しい人たちと会うことができる場である。
過去と対峙し、それを越えて生きていかなければならない主人公バルサには、良く考えられたシチュエーションではないかと思う。
物語の読後感は清々しく、この物語のふさわしいものだった。 -
自分の狡さ弱さ醜さほど、立ち向かうのが困難なものは他にない。
それが出来た時に、ようやく自分を許せるのだろうとは、なんとなく理解はしている。しているけれど、実行できない。
私にとっての『バルサの槍』はなんだろうか。 -
弟が先に読み、私に回って来ました。
色々と語られ盛大にネタバレされた状態 笑
内容も展開もほぼ分かっていても、物語に引き込まれるように読みました。
25年振りに故郷に戻ったバルサが、自らの過去と向き合い過去の因縁と決着を着ける物語。
前作同様、どの登場人物もキャラが立っているのが良いなと。
個人的には前作よりも、こちらの方が面白かったです!
弟が語りたくなる気持ちも分かる 笑
ファンタジー小説でここまで面白いと思ったのは初めてかもしれない。 -
【再読】
流れるように進む展開の中に、大人たちのドロドロとした願望や過去と向き合う意思が絡み合って、、決して明るい話ではないけど、読み始めたらスッと本の世界に入っていけるような、物語の力を感じた。
前作から繋がりはあるものの、違った印象を受けたのは、あとがきにもあるように、バルサが軸になっているからだろうか。。一歩一歩、自分の足で、意思で、しっかりと踏みしめながら進んでいるのが強く感じられた。シリーズとしては2作目、でもバルサにとっては大きな山だったんだろうなぁ…。
重い話が続く中で、いろんな人の思いに触れて、辛くなる時もあったけど、カッサやジナなどの若い世代の青さ、真っ直ぐさに救われた気がする。成長した彼らの姿を読める時はあるのかな?楽しみにしておこう。 -
旅の小説。大人の読書にも十分耐える。前作を読まずにこれから読みはじめても十分楽しめる。この作家のことはNHKのドラマ化がなかったら知らなかったと思う。しばらくこのシリーズは読み続けることになる予感。