流転の海 第3部 血脈の火 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (561ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307527

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず力強い作品。
    流転の海シリーズの3巻です。

    伸仁が小学生になり、熊吾には今までと違う感じの優しさを感じました。
    子供を持つと親が成長するんだなあ、と丸くなった熊吾に感慨を覚えました。。

    観音寺のケンが気になります。
    また絡んでくるのかなあ。心配なような心強いような・・・

    あ!そうそう。
    心配していた麻衣子。
    田舎の大家族暮らし?が思いがけず彼女に安らぎを与え、幸せに生きていけそうな感じがうれしかったです!

  • 流転の海第三部。松坂親子の物語の折り返し地点にあたる本作では、両親の愛情を一身に受けながら健やかに成長し、自由闊達で多彩な側面を見せ始めている息子・伸仁の姿が印象的です。豪胆で情に厚い父親のもとで心の贅沢を思う存分味わってきた作者ならではの豊かな感性が第三部の壮大な人間ドラマの中にも息づいています。

  • 熊吾一家は大阪へ。相変わらずパワフルに生きてるけど、息子に振り回されてる感は意外。

  • 連作第三巻目。大阪に戻った主人公のドタバタ生活。いろんな事件があるからどんどん読めてしまう。主人公の病気も発覚し、おとなしくしてて欲しいとドキドキしながら読んでます。続きも楽しみ!

  • 勢いづいて第3作目に突入。
    やはり、田舎でくすぶっているわけにはいかなかったみたい。
    まぁ、これほど勢いのある人ならムズムズしちゃうだろうね。
    大阪でいろいろな事業に身を乗り出すが、そこそこうまくやってしまうのだよ。凄い。目の付けどころがいいのか、商才があるのか?
    伸仁も少しは元気になったようで、ご近所での独特の存在感が父親譲りなのか不思議な魅力をもつ子供に成長している。
    怖いもの知らずなのかね?

  • 読まないまま社会人になってしまった、宮本輝。面白い。熊吾の人間味溢れる魅力にはぐいぐい引き込まれた。書き方が上手いので、買い置きした3部まであっという間に読んでしまった。

  • 読了。

  • 第三部、熊吾再びジョウハンす。
    ちょっと受身になったか主人公!?

  • 6月2日~8日

    昭和27年、大阪へ戻った松坂熊吾一家は、雀荘や中華料理店を始めとして、次々と事業を興していく。しかし義母の失踪に妻房江の心労はつのり、洞爺丸台風の一撃で大損害を被った熊吾も糖尿病の宣告を受ける。そしてたくましく育つ無邪気な小学生伸仁にも、時代の荒波は襲いかかるのだった…。復興期の世情に翻弄される人々の涙と歓びがほとばしる、壮大な人間ドラマ第三部。

  • 熊吾一家の団欒風景が微笑ましかった。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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