人柱はミイラと出会う (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101312415

感想・レビュー・書評

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  • 設定がおもしろい。
    江戸時代の風習が現代まで残っていたらという設定の中でさまざまな謎が出てきてそれを解いていくという連作短編集。
    探偵役の東郷とアメリカ人のリリーのさりげなく進む恋愛要素もなかなか楽しい。
    ただ設定の奇抜さしか印象に残らないのが残念。

  • 視点は「さすが、プロ」と思ったけれど、でも、このタイプ、毎回同じで飽きた。

  • 不思議な国、日本。
    外国の人が日本を見たらこんな感じ?
    あるひとつの状況を設定して、その中で犯人を解き明かしていく。
    石持浅海の真骨頂。

  • やっぱり石持さんはすごい。細かな無関係だと思っていた枝部が実は幹だったという典型のような話ばかりで非常におもしろい。しかも昔の風習がもし残ってたらこんな感じになるだろうなぁという説得力もあり、すばらしい。良い物読みました。

  • “人柱”城などの難工事の際、完成を祈願し、神への生贄として生きた人を地中や水底に埋めること—留学生のリリーは、工事現場からミイラが発見されるという、奇怪な殺人事件に遭遇する。その死体から浮かび上がる、この国の信じられない風習とは…人柱に黒衣に参勤交代。江戸の風俗がいまだ息づくパラレル・ワールドの日本を舞台に、石持流ロジックが冴え渡る傑作ミステリ。

  • 不思議な感覚のお話です。
    昔の風習を現代に持ってきたらどうなるか、みたいな。

  • 石持作品、どんどんトリッキーになっていっている気がする。半分以上悪い意味で…。そのバカバカしさを楽しむべきなのかもしれないが。特に最後の参勤交代。

  • 表紙の装画を友人のダンナさんが手掛けているので読んでみましたよ。


    すごい・・・つまらん・・・


    最後まで読むか躊躇したけど、折角の機会なんでなんとか。
    別の達成感がありますです、はい。

  • 人柱、黒衣、鷹匠など日本ならではの存在が現実社会にとけこんでいる
    そんなパラレル・ワールドのお話。

    想像が暴走し妄想となる。
    それは私自身もしょっちゅう陥る状況なのデスが
    プロの作家さん、
    しかも屁理屈こねさせたら若手ナンバーワン(と思うデス)の石持浅海さんにかかると
    こういう立派なエンターテイメントになるのね。

    基本「安楽椅子探偵」ものは好きではないデス。
    でもまぁ 設定が奇抜なぶん楽しめたし、頭の体操にはよかったデス。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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