サクリファイス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7106
感想 : 1055
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101312613

感想・レビュー・書評

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  • 今年の最後に選んだのはこれ!
    どうも最近自分にとっての良作に恵まれないなぁ、と思い、満を持して手に取りました。
    大藪春彦賞も受賞しているし、なにより多くのブグログユーザー様たちの高評価を受けるこの作品ならば絶対にまちがいないでしょう!!

    …………ん?
    あれあれ?
    これって……?
    ミステリーなんですね?
    いや、嫌いじゃないです。むしろ好きなジャンルですけど、勝手にスポーツものだと思ってました。三浦しおんさんの「風が強く吹いている」みたいな。ギットギトの熱いものを想像してました。それとお仕事小説を掛け合わせたものだと思い込んでいました。

    ……悪くはないです。思ったより淡泊でしたが。
    なんとなくしか知らなかったプロのロードレーサーの世界を垣間見れましたし。
    ミステリーとしても、なるほどねとは思ったんですが、いまひとつ動機に納得が出来かねました。
    石尾の行動。
    袴田の行動。
    香乃の行動。
    ん~、そうなるの? それでいいの?

    う~ん。この人気作でも心に響かないなんて、巡り会わないっていうより、今更だけど自分って絶望的に読書に向いてないのかも(・_・;)

    たしか、京極夏彦さんの小説中の登場人物、古書店の店主である京極堂はこんなようなことを述べていた。

    世の中につまらない本など一冊もないのだよ、と。
    つまらなく感じるのは読み方が悪いからだ、と。

    まあ、それは極端だろうけど、どんな本でも楽しく読めるに越したことはない。

    どんな本でも楽しく読めて、感動し、興奮し、下手な難癖ばかり思い浮かべずに、ただただ素直に読書できたならどんなに素晴らしいだろうか。
    それは読み手の能力であり才能なんだろうなぁ。
    普通に羨ましい(笑)

    まあグチってもしゃーない(´▽`*)
    来年こそぉぉぉぉぉの精神でいこうっと!!

    ご覧いただいた皆様。
    しょうもないレビューにいいねしてくれたり、コメントで遊んでくれたブグ友の皆々様。
    今年は大変お世話になりました(*- -)(*_ _)
    来年もよろしくね~(^^)/~~~♪

    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠

      また師匠を囲む会メンバーが一人増えましたねw( ̄ー ̄)ニヤリ
      土瓶師匠

      また師匠を囲む会メンバーが一人増えましたねw( ̄ー ̄)ニヤリ
      2023/01/04
    • 1Q84O1さん
      hibuさん

      こんばんは♪
      土瓶さんはなかなか師匠と認めてくれませんが
      『師匠ーっ!!』
      と、言い続けてくださいねw
      hibuさん

      こんばんは♪
      土瓶さんはなかなか師匠と認めてくれませんが
      『師匠ーっ!!』
      と、言い続けてくださいねw
      2023/01/04
    • hibuさん
      1Q8401さん、こんばんは♪

      私も仲間に入れていただき光栄です♪
      今後ともどうぞよろしくお願いします!
      1Q8401さん、こんばんは♪

      私も仲間に入れていただき光栄です♪
      今後ともどうぞよろしくお願いします!
      2023/01/05
  • 第10回大藪春彦賞受賞作品

    プロ・ロードレーサーの白石誓(ちかう)は、チーム内でエースのアシストに徹する役割を担う。
    性格的にもトップに立って優勝を狙うより、そちらの方に喜びを感じるタイプだったが、潜在能力が高く、スペインのプロチームからも注目されるようになる。

    そんな中、チーム内で過去の不穏な噂を耳にし、やがてショッキングな事態が起こる…

    10年以上前、本作が刊行された頃に読んで以来の再読。
    シリーズ化されていたことを最近になって知り、また最初から読んでみようと思った。

    ロードバイクで風を切る爽快感、レースの臨場感も伝わってくる。
    ミステリーとしての要素もある。

    誓の才能と性格にギャップがあるのも魅力。
    今後の成長に期待したい。

  • 大藪晴彦賞受賞作。非常に評判が高く、期待して読んだが、期待が大きかったせいか、それほどでもなかった。しかし、自転車のロードレースに焦点を当てたところは、非常に興味深く、一気読みしてしまった。終盤に入るまでは、ロードレースの駆け引きなどで引き込まれ、終盤に入ってからは、近藤史恵らしい謎解きも含まれ、内容的には盛りだくさんだった気がする。

  • 面白かったけど少し軽い感じがしました。
    内容が軽いじゃ無くて描写が軽く感じました。
    細かく描写すればもっと良くなるような気がします。
    もったい無いように自分は思いました。

  • 未知のロードバイクの話がミステリー仕立てで構築された秀作。
    チームとして、エースの立ち位置。アシストの立ち位置を知らされて、本当にチームスポーツなんだと実感した。
    エース石尾の発言を読んでいて、先日のボクシングの村田の勝利者インタビューを思い出した。「非情に使い捨ててきた人の思いも背負って戦っている」
    厳しいながらもカッコいい世界がある。

  • 近藤作品は初見だが、これはなかなか熱さと冷たさが同居する内容で一気読みでした。後半のミステリー要素も読みごたえあり。他の作品も読んでみたいと思わせる一冊でした。

  • 自転車レースも人生も、上りも下りも、調子いい時も悪い時もある。
    人の想いというのは難しく、言わなければわからないが、言ったとしてもわかるとも限らない。
    人の言葉も難しく、言ったこと以上の効果や、違う結果を生んでしまうこともある。
    競争なのか、共闘なのか、運なのか、人の想いや助けなのか、
    すべてが紙一重なのかなと感じる一冊でした。

  • 自転車競技、全てがへぇーってことばかりだった。

    タイトルの意味もよくわかる。
    主人公のあまりにも淡々とした感じにかえってページを捲る手を止めさせられなかった。

    何が起こるのか…なんで起こったか…どきどきしながらも冷静さを欠くことなく読めた。

  • 前にキアズマをシリーズものと知らずに読んで、ロードバイクの面白さを知った。サクリファイスシリーズを最初から読んでみたいと思った。
    自分ではやらないであろうスポーツ、ロードバイク。一つ間違えば取り返しのつかないけがをするかもしれない。陸上だったらそんなことないのに、と思った香乃の気持ちもわかる気がする。
    ミステリーの部分があったことを完全に失念していた。最後、まさか。ハラハラした。

  • 陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに
    所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。
    物語も気持ち良い疾走感があって、一気読み。勝負・駆け引きと、サスペンス。面白かったです(^▽^)

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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