果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)

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著者 : 今野敏
  • 新潮社 (2010年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101321561

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果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 問題が起きたとき、人は安易に誰かを疑いがちだ。疑っているから調べるのではなく、事実のみを確認するために調べる。
    こんなところにも竜崎の「原理原則」はいきている。
    徐々に真相が明らかになっていく後半は面白い。一気にラストまで読みきってしまった。
    家族の一員としての竜崎が描かれているのも楽しい。
    妻・冴子の突然の入院に動揺する竜崎。家の中のことが何もわからずに途方にくれる。
    普段利用しているクリーニング店がわからないのは仕方がない。
    しかし風呂の沸かし方すらわからないとは・・・「子どもじゃないんだから」と突っ込みたくなった。
    息子から渡されたアニメのDVDにまつわるエピソードも興味深かった。
    私にとっては身近な存在のアニメも、竜崎世代の人にとっては理解しがたいものだのだろうか?
    作中に登場するアニメは「風の谷のナウシカ」。タイトルこそ明記されてはいないが、一度でも見たことがある人にとってはすぐにタイトルが浮かぶ有名作品である。
    日本アニメは世界的にみても非常にレベルが高い。
    もしも竜崎世代の人がこの作品を読んだなら、一度でいいから「風の谷のナウシカ」も観てみてほしい。
    きっとアニメに対する認識が変わるだろう。

  • ナウシカで感動してしまう主人公がかわいい

  • キャリア警察官僚の竜崎伸也を主人公とする「隠蔽捜査」シリーズの第2弾。前作の終盤で、息子の薬物使用という不祥事により、警察庁官房総務課長から大森署長に左遷されたが、今作では、大森署長として立てこもり事件に立ち向かう姿を描く。
    前作では、あまり竜崎の人柄に感情移入できなかったが、『果断』を読み進めていくうちに、原則を大事にし、なんでも合理的に判断しようとする竜崎に共感を覚えるようになった。こういう人物がいても面白いなと思う。
    ミステリー小説としての話の中身も、少しご都合主義的な気もしたが、十分面白かった。
    また、竜崎にとって、敵か味方かなかなかわからない小田切警察庁首席監察官や里沼副署長といったサブキャラが良い味を出していた。

  • 左遷された竜崎が、ますます良いw
    颯爽とした伊丹をうらやましく思ったりもするようだけど、伊丹はちょっとセコかったりするので、ブレずに変人っぷりを発揮する竜崎の方がカッコいいに決まってるw

    竜崎の妻、冴子もストレスで胃潰瘍になりながらも相変わらずエラそうで頼もしいww
    恋愛に興味がない竜崎に、どうしてこんなハマる奥さんが?とかなり不思議w

    ナウシカに感動しちゃうのもカワイイ♡

    こりゃあ誰だって竜崎のファンになっちゃうよね!

  • 隠蔽捜査シリーズ2巻
    大森署の署長になった竜崎と刑事部長の伊丹。
    1巻とは上下関係が逆になったが、小学生時代の誤解も解け、いいコンビになった。
    不祥事のスケープゴードを巡って、ハラハラしたが(また降格されるのか!?)一発逆転出来て、嬉しくなった!
    竜崎、署長の方がイキイキしている気がする。
    次巻も読みます!

  • 所轄署へ左遷された竜崎が、所轄管内で起きた事件の対応で苦境に立たされる。

    一時、あきらめに似た思いにとらわれるのが復活するきっかけも意外性があったし、部下やSIT、SATに対する態度も一貫してて、このキャラすごく良いです。

    事件ものとしても面白いし、竜崎伸也という人間が完全無欠でもないとこもいい。
    それでも原理原則を貫こうとするとこも(現実的ではないかもしれないけど)さわやか。

    3作目も早く読まなくては…。

  • 竜崎が相変わらずいい。そして、出てくる所轄の面々、SIT、SATそれぞれが、自分の職務にプライドを持って、プロフェッショナルなのがなおいい。一人、意味不明な管理官がいますが…。
    警察署は、トップがしっかりとしていれば、うまく回る組織なんですね。実際はどうかわかりませんけど。
    竜崎がどんどん人間臭くなっていますね。次作も楽しみです。

  • 「隠蔽捜査」
    タイトルが中身とあってないままの第2弾。
    http://booklog.jp/users/mimi9sayaka/archives/1/4101321531

    前作で、竜崎さんの家族の不祥事が理由で所轄の署長に格下人事となってしまいました。

    竜崎さんの物事の考え方や心の移り変わり、
    組織での考え方など、緻密に描かれています。
    更に舞台が現場に移ったので、面白くなったと思います。

  • 再読。主人公竜崎は前作の結果降格人事で署長になったんだけど、舞台が現場に移ったおかげで、内容も事件そのものが面白い。その中でも竜崎は変わらず、さらにまっすぐさが強固になっている。副署長、SITやSATの隊長、首席監察官といった面々が次々と竜崎に転んでいくのが痛快。私はとっくに転んでるけど。家族関係もしっくりいきはじめて安心安心。

  • 2014.03.05読了。【隠蔽捜査】のシリーズ2作目。やっぱり面白い。全くブレない頭でっかちの竜崎と親友の伊丹。2作目はドラマに使われてた部分でしたね。大森署の署長に異動になり家族が少しずつ家族に戻りつつあったり(邦彦からアニメのDVDを観ての感想を言うシーンでは、おぉ~っと興奮しました・笑)大森署の貝沼副署長や戸高達の性格がつかめて来たりで楽しかったです。最後方の野間崎管理官とのやり取り後の、小田切首席観察官をやりこんだつもりがやられた時、少し悔しがった竜崎にニンマリしました。自作も期待します。

  • 再読。

    降格人事で一所轄署の署長となった竜崎の新たなる戦いが描かれます。竜崎はある意味完成されてるパーフェクトなキャラクターですが、現在進行形で成長しているキャラクターでもあるところが魅力。
    今回も事件をきっかけに署で共に働く仲間を信頼する事の大切さを知ります。

    息子の渡したDVDに素直に感動したり、颯爽とした伊丹に嫉妬したり、悔しがったり…。意外に人間くさいところも魅力的です。また、忘れちゃいけないのが、奥さんの存在。この人無くしては竜崎の存在はありえません!

  • 母は強いと思った。笑

    この家族の成長が頼もしい。

  • 人気シリーズ第2弾。

    “変人”竜崎の決断力・行動力が際だち、彼の魅力に引き込まれた一冊。

    出世街道を外れた“左遷人事”に遭おうとも・・・。
    所轄署(現場)の悪しき風習を改善しようとして軋轢が生じようとも・・・。

    信念を曲げずに行動し、その正しさを結果で証明した瞬間は、鳥肌が立つ程の格好良さにしびれた。


    文庫化を待ちに待った第3作、『疑心』を読み始めたのを機に振り返った一冊。

    2011年頃の読了。

    2012.03.01.書。

  • 評価も高く、人気もあることに納得。面白かった!
    少しずつ大森署がひとつのチームになっていくのが気持ちよく、爽快。
    竜崎も前作より人間味がでてきて良かった。竜崎節も炸裂。カッコいいなー竜崎!

  • 面白かったが、ちょっと竜崎が良いほうに書かれすぎているような気がする、みな、こんな人いない!好き!みたいな感じでもうすこし反発する人もいればいいのになーなんてちょっと思った。でもシリーズは読む。面白いから。

  • 2007年4月新潮社刊。同年、第61回日本推理作家協会賞、第21回 山本周五郎賞受賞。2010年2月新潮文庫化。シリーズ2作目。ワンパターンですが、相変わらず、竜崎が格好良いです。少し展開が冗長ですが、面白かったです。

  • 【友人蔵書】前作の結果、警察庁から警視庁所轄の署長に引責異動となった竜崎。読者への挨拶代わりに防犯対策懇談会での竜崎の弁舌は、溜飲が下がるも、東大卒が論理の裏付けにされたようで複雑な気持ちだ。強盗事件と立て籠もり事件が、竜崎の立場を危うくしながら意外な方向へと進展。そのキーパーソンがひねくれ者の印象が強い戸高なのだから、良い意味で裏をかかれた、なかなか面白い作品だ。

  • 今日は電車の中で読んでいたけど、これは人のいるところで読んだらまずいわ~
    面白くてつい笑っちゃうし、(・∀・)ニヤニヤしちゃうし、いかにも怪しい人になってしまう。

    今回も面白かった~
    今日はバスの往復で大森署を通過して思わず署長はいるかな?って探してしまった(笑)

    署長もとても魅力的な人だけど、戸高が何といっても好きだわ~
    彼はかなり能力があるね。
    今回も彼の疑問がなかったら、とんでもない解決のまま終わってしまったのだから。

    大森北もさてさてどのあたりかなぁとか、もう地元が舞台だけにたまらないわ。

    署長も魅力的ならその奥方も実に素敵な方だわ。
    武士の妻の鏡のような人だね。
    今時こんな奥方はもういないんだろうなぁ・・
    本来日本人の女性ってこういう人がほとんどだったんだと思うけれど、時代のせいなのか混ざってしまったせいなのか、変に自己主張の強い女性が多くなった気がする。
    勘違いしてるとしか思えないような。

    今回登場してきたSATとSIT・・名称は知っていたけど、それぞれの詳しいことは知らなかった。
    でも、どちらも現場の責任者が優れていて、署長の対応も素晴らしくて、こういうことが現実ならば日本もまだ捨てたものではないけどと思った。

    とにかく署長を取り囲む人たちがだんだん彼に惹かれていくのが読んでいて痛快だわ。

  • シリーズ1のみで止まっていた隠蔽捜査を久しぶりに読み始めた。やっぱり面白い。
    竜崎って、頭は固いけど真面目なだけなんだな。国のために一心に働いてきた人なんだ。だんだん好きになってくる。警察の話も好きだけど、竜崎家の話も好き。冴子とのやり取りは思わずにんまりしてしまう。

  • もうれつにおもしろいなあ。
    読めば読むほど竜崎が好きになっていく。さらに、登場人物のほとんどがいい人…読んでいて気持ちがよい。
    ただ、この主人公はわりとネガティブというか、常に周りに対して疑心暗鬼笑
    そんな姿勢もこれから変わっていくのかなと思った。家族との距離も少しずつ縮まっているようで何より。

  • 竜崎伸也警視長が直面した、立てこもり事件。
    現場でのSITとSATの対立。
    署長自ら指揮を執っていきます。
    解決がついたと思われた事件が、意外な方向へ。
    シリーズ第2弾も、快調です。
    とにかく楽しめます。

  • ☆4 普段は敵にされがちのキャリア官僚を主人公とした原理原則=建前を突き通す竜崎シリーズ第二弾。刑事部長の伊丹との関係が今回も絶妙でとても心地よかった。また基本的には警察小説(企業小説)でありながら今作はサスペンスの部分も非常に素晴らしかったと感じた。 キャリアである竜崎に署員がだんだんと惹かれていく過程や最後全てがハッピーエンドで終わるなどは池井戸潤作品のような爽やかさも含んでいて読後感が非常によかった。 奥さんも素敵。 他のレビューを読んで、知ったのだが作中に出てくるアニメはナウシカなのか!!

  • マトモな人が変人に見られる官僚組織のヘドロが文章から鮮血のように噴き出していた

  • とっても偉いはずの竜崎の言動がずっと飽きない。
    ゆるがない芯があって心地いい。
    現場の緊張感もすばらしい。終わり方も何度か読み返すよさ。

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果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)の作品紹介

長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。そして、この事案は解決したはずだったが-。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞に輝く、本格警察小説。

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