- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101329222
感想・レビュー・書評
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大脳の仕組みの話から、記憶や効果的な学習法まで、わかりやすく書かれている。特に、記憶、学習、心理と脳の働きなどがわかりやすく述べられていて、参考文献も専門的でよいと思います。
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まぁまぁよかった。結構池谷さんの図書の中で被ってる内容、だえど、分かりやすくいてある。
記憶を覚えさせるには、やっぱり覚えることと、覚えたことを繰り返ししようすることの大切さが書いてあり、自分が英単語を覚える時にやり方に共通する考え方があるな、とそう思った。
記憶の際には、一回目を行い、、二回目をその翌日に、そして2週間後に3回目。そして、1ヶ月後に4回目をする。このやり方がいいらしい。なるほどなぁ。
あと、レベルをちょっとずつあげて覚えていくのがいいという話があり、すっごい楽な参考書を読んで、全く知識がないところから理解していき、そして、それを少しずつ広げて、ちょっとずつちょっとずつ何度を上げつつたくさん同じような情報を処理していくのがいいんだろうなと、そういうことを思った。やっぱり、i+1が大切なんだな、普通の学習にもって。 -
繰り返す努力とめげない根気に理論を科学的根拠を与えた、とてもわかりやすい勉強法。忘れることを恐れるなかれ!
再読 -
通読して、特に真新しい勉強法というのはなかった。勉強には睡眠が大事だとか、人に説明することが記憶の定着に役立つとか、やっぱりそうかと思うことばかりだ。しかし、脳科学の観点からも裏付けられているということが分かってよかったと思う。思えば、効率的な学習法は広く知られているにもいかに実践されていないことか。結局、効率的に学習できるかどうかは、私事にとらわれず、学習法を徹底して実践できるかにかかっている。
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脳と記憶のメカニズムを解説しながら記憶力の鍛え方を伝授するという手法は10年前に読んだ好著『記憶力を強くする』と同じであるが、本書ではそのエッセンスを取り出して、より分かりやすく、そしてより実践面に軸足が置かれているところに特色がある。
私個人の経験から言えば、他人から勉強を教わることはあっても、勉強の方法を教わった記憶はあまりない。「完璧に覚えるまで何度でも復習しなさい」という終わりの見えない作業にウンザリして勉強嫌いになった人も少なくないと思う。その点、本書では、脳の特性に沿った効率的な勉強法が開陳されており、「2ヶ月の間に計4回復習せよ。それ以上復習する必要はない」と提案してくれているところが心強い。
また「一日のうちに新しい知識を多く詰め込みすぎてはいけない」といった目からウロコの指摘が随所にあって、とても刺激的。勉強というのは、新しい事柄を覚えることよりも、今覚えている事柄の忘却速度を遅らせることの方に本質があるのだなぁと再確認。
勉強法のみならず生活のあり方も少し見直してみようと思う。 -
東大薬学部教授の池谷先生の本。脳科学の専門家。
これまでも池谷先生の本を読んできたが、どれも非常に面白く、繰り返し読んでしまう。さて、今回の本について。タイトル通り受験脳の作り方についての説明であるが、これは何も高校受験、大学受験だけでなく、社会人になってからも通用する記憶方法だと感じた。
ただ、注意したいのは、こうすれば100%記憶できますよ、とか陳腐な方法をこの本では示していない。効率的に覚える方法は述べているが、派手な方法は示していない。しかし、脳科学的にそのような方法を示している。一読推奨。
気にいった一文。
「努力の継続」こそが、もっとも大切な勉学の心得なのです。 -
大脳生理学の見地から効率的受験勉強法について幅広く書かれています。半ばまでは有名な話ばかりでつまらなかったのですが、ラスト20ページには方法記憶に関するとても興味深い内容があり、圧巻でした。それにしても池谷先生のわかりやすい解説はたまりませんねえー。
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高校生の勉強法の文庫版。単行本発行から10年後に文庫化。内容が修正補足されているらしいがその場所はよく分からない。「記憶は出力が大切」は補足部分だろうな。
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「効率的学習法」と書かれていると、なんだか魔法の言葉のように思えるが、やっぱり地道な繰り返しと知的好奇心が必要、という話。
そういう脳を作っていきたい。