迷子の王様: 君たちに明日はない5 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101329772

感想・レビュー・書評

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  • やはり3作目で終わった方が良かった。最終章と作者あとがきはまとめとして良いクロージングだと感じた。

  • 「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか?」リストラ面接官として村上真介が今回対峙するのは―鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。そして最後にクビを切られるのは、なんと真介自身!?変わりゆく時代を見据え、働くこと=生きることの意義を探す人々を応援する人気シリーズ、旅立ちの全四話。

    シリーズ第五作にして最終作。みんな幸せになってほしいと切に願っています。

  • 「君たちに明日はない」シリーズ最終巻。

    所属する日本ヒューマンリアクト㈱が解散し、リストラ面接官、村上真介も職を失う。次なる職を模索する中で、今の時代をどう生きていくべきか、鮮明なイメージが出来上がっていく。

    あとがきには、本シリーズに託した著者の思いも綴られている。著者は、先が読めない現代社会にあっては、金銭的な安定を求めてあくせく働くより、腹を括った上で、その時々の心の満足、やりがいを第一に考えて生きるのが正解、と考えているようだ。そうすれば、お金は後からついてくる、とも。

    確かに、そうかもしれないな。

  • 働くって何だろう。喜びって何だろう。
    そんなことを考えさせるシリーズでした。
    今後の自分の人生、どう生きていきましょうか。

  • 人はなぜ働かなければならないのか。働くことにどんな意味があるのか。その答えが書いてあるわけではない。考えるヒントがあるだけだ。働くということに悩んでいる人におすすめ。

  • 完結編とは言わず、続編が読みたい!

  • 面白かったが、陽子はどうなったんだろうか?

  • 全体としてこれまでのリストラ屋の村上のトーンから、大分に変わった感じ。
    今回は前半と後半で話が変わっている。
    前半はこれまでのリストラ屋の村上の物語。後半は村上の会社が時代を反映してなくなる件から、再就職について色々と考えるところが描かれている。
    前半はなんだかサラリーマンの応援歌のように感じて読んだ。特に迷子の王様はストーリーはともかく、元研究職の父親との会話がよかった。親父として「やるな」と感じた。
    後半は村上と社長の高橋の会話が面白い。その会話の具体的な行動が後半に描かれ、そしてかつて自分がリストラした人から再就職の話をもちかけられる。
    一方でこのシリーズで一番思い出に残っている「借金取りの王子」のその後が出てくるところも、とてもよかった。泣ける!
    こんな風になれたらとも思うが、もう無理かな?
    とりあえずは「よかった」といえる内容で安心した。

  • 何度も読み返すいい言葉があって、やっぱり前向けてすっと心も軽くなれるとてもいい余韻。
    このシリーズラストだったのか。まだまだ読みたい。

  • 【作品紹介】
    「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか?」リストラ面接官の村上真介が今回対峙するのは――鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。そして最後にクビを切られるのは、なんと真介自身!? 変わりゆく時代を見据え、働くこと=生きることの意義を探す人々を応援する人気シリーズ、旅立ちの全四話。

    【感想】
    過去に面談した人が、その後どうなったかが描かれていて、とてもよかった。
    また、世の中のニーズが無くなりつつあると感じた時点で廃業を決断する社長の考えに共鳴できる。
    ただ、これがシリーズ最終巻となると、正直とても寂しい気持ちになる。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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