迷子の王様: 君たちに明日はない5 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.95
  • (62)
  • (111)
  • (70)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 741
感想 : 91
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101329772

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 君たちに明日はないシリーズ最終巻。
    働く=お金を稼ぐだけではないということを改めて考えさせられました。
    日本の未来は真っ暗だけど、なんとか生きていきたいですね。

  • 仕事とは?働くとは?ひいてはしあわせとは?につながる問いを投げかける。
    とうとう最後。
    社会の変化に伴って、仕事や会社のありようも変わる。そしてリストラ屋も。秀逸な終わり方。名残惜しい。

  • キャリコンの自分にとっては指南書のようなシリーズ。仲間にも推薦したい推奨図書。

  • 最後の巻。さまざまな業界のことがわかり、人間心理もあり、面白かった。

  • 仕事を通して、今を楽しめていない奴は、将来も楽しめないよ

    実際の生とは、一瞬ごとにためらい、同じ場所で足踏みし、いくつもの可能性の中のどれに決定すべきか迷っている。
    この形而上的ためらいが、生と関係のあるすべてのものに、不安と戦慄という、紛れもない、特徴をあたえるのである。

  • リストラ請負会社に勤めている村上真介シリーズ最終巻。
    前の巻辺り真介が仕事について色々考えている様子だったけど、まさか会社が解散とは。
    確かにいつまでも伸び続ける業界じゃないよね。
    自腹で今まで自分がリストラ勧告していた人達に連絡を取って年賀状送ったり、仕事を辞めた後で会いに行っていたのはなんか【らしい】よね。思いがけず、そこで再就職の話まで出ているし。
    それにしても、最期のところで真介のペースを狂わせる不思議ちゃん書店員が出てくるとは思わなかった。

  • 最後に来てこういう展開か。終わり方としてはスッキリしていて好きです。
    考え方は人それぞれ、幸せも人それぞれ。
    好きなことを仕事にできて、尚且つ稼げたら文句ないけど、なかなかそうは行かない。好きなことを仕事にして、食べていける程度稼ぐ?でも家族がいたら厳しいし、同意が得られないと無理。だったら私は、好きなことをするために、好きではないけどそこそこ稼げる仕事をする。──とりあえず今は。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか?」リストラ面接官として村上真介が今回対峙するのは―鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。そして最後にクビを切られるのは、なんと真介自身!?変わりゆく時代を見据え、働くこと=生きることの意義を探す人々を応援する人気シリーズ、旅立ちの全四話。

  • リストラ面接官シリーズ最終巻

    いろんな面接相手の「再スタート」を見守ってきた
    主人公が、ついに自分も再スタートへと向かう。

    ただお金のために働くのか、それとも自分のために働くのか、突きつけるシリーズ

  • 第5弾もサクサク読めました。相手を思っての行動は、全てが伝わることありませんが、それでも少数の人間には伝わって、だから発信者も救われる部分がある、というキレイな内容でした。

全91件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

垣根涼介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×