- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101331317
感想・レビュー・書評
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2015年22冊目は、今年に入って2冊目の団鬼六作品。
妻を弟子に寝取られ、嫉妬にかられる「不貞の季節」
独自の倒錯的官能美感を吐露しているような「美少年」
男の器というものを感じさせられた「鹿の園」
以上の短編が3篇。
そして、日活ロマンポルノ、初代SMの女王谷ナオミの半生を回顧録的に綴った「妖花」
新潮文庫の団鬼六作品は『檸檬夫人』に続いて2冊目。この2冊に共通するのは、どちらも私小説的な短編集だということ。そして、SMの巨匠、倒錯文学家という肩書きからは少々想像付きにくい、女々しいまでに嫉妬深い一面。また、独特なユーモア感覚を持つ、人間臭い部分がとても目立つ。
300p程度だが、トータル7時間位かかったんじゃないかな?相変わらず濃密。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めての団鬼六。
前に映画版「花と蛇」を見て、それからずっと気になってた人。
官能表現が上手で、想像が容易に出来るし、何より文章が綺麗。
そして、残酷。
簡単に中の短編をまとめると
不貞の季節:NTR、緊縛
美少年:女形、ホモ、NTR、緊縛、強姦
妖花:ポルノ女優伝 -
不貞の季節が…
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大嫌いだった。特に『美少年』。
もう読まない!
関西弁が嫌いになりそう。 -
表題作もいいが、「不貞の季節」が個人的には好み。
エロも鬼六先生にかかれば、ここまで崇高なものに高められるのか。たまらん。 -
これぞ現代ポルノの頂点。
これで感じなければ不能者。
体だけでなく心も震えるほど浪漫主義。
この美に蕩けろ。
鬼六巨匠と呼ばせていただきます。 -
単なるエロ小説として読めばいいのか、文学として読めばいいのか、よくわかりませんが、まぁどう読むかは人それぞれってことで。
これ読むと、SとかMとか軽く言えなくなる笑
表題の作品が、読んでて可哀そう過ぎて辛かった。 -
期待がでかすぎた。もっとエロいかと思った。これ自伝?小説としての完成度が低い気がする。
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腐女子のたしなみとして表題作のみ読みました。
男同士ですが、やおい定義に当てはめるにはちょいと。
というわけでカテゴリは軽判定ですが、内容は軽くないですよ。鬼先生だけに。 -
笑った。愚かな男の姿まんさい。
ユーモアもあって読みやすかったです。