美少年 (新潮文庫 た 63-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101331317

感想・レビュー・書評

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  • 2015年22冊目は、今年に入って2冊目の団鬼六作品。

    妻を弟子に寝取られ、嫉妬にかられる「不貞の季節」

    独自の倒錯的官能美感を吐露しているような「美少年」

    男の器というものを感じさせられた「鹿の園」

    以上の短編が3篇。

    そして、日活ロマンポルノ、初代SMの女王谷ナオミの半生を回顧録的に綴った「妖花」

    新潮文庫の団鬼六作品は『檸檬夫人』に続いて2冊目。この2冊に共通するのは、どちらも私小説的な短編集だということ。そして、SMの巨匠、倒錯文学家という肩書きからは少々想像付きにくい、女々しいまでに嫉妬深い一面。また、独特なユーモア感覚を持つ、人間臭い部分がとても目立つ。

    300p程度だが、トータル7時間位かかったんじゃないかな?相変わらず濃密。

  • 初めての団鬼六。
    前に映画版「花と蛇」を見て、それからずっと気になってた人。

    官能表現が上手で、想像が容易に出来るし、何より文章が綺麗。
    そして、残酷。

    簡単に中の短編をまとめると
    不貞の季節:NTR、緊縛
    美少年:女形、ホモ、NTR、緊縛、強姦
    妖花:ポルノ女優伝

  • 不貞の季節が…

  • 大嫌いだった。特に『美少年』。
    もう読まない!
    関西弁が嫌いになりそう。

  • 表題作もいいが、「不貞の季節」が個人的には好み。
    エロも鬼六先生にかかれば、ここまで崇高なものに高められるのか。たまらん。

  • これぞ現代ポルノの頂点。

    これで感じなければ不能者。

    体だけでなく心も震えるほど浪漫主義。

    この美に蕩けろ。

    鬼六巨匠と呼ばせていただきます。

  • 単なるエロ小説として読めばいいのか、文学として読めばいいのか、よくわかりませんが、まぁどう読むかは人それぞれってことで。

    これ読むと、SとかMとか軽く言えなくなる笑

    表題の作品が、読んでて可哀そう過ぎて辛かった。

  • 期待がでかすぎた。もっとエロいかと思った。これ自伝?小説としての完成度が低い気がする。

  • 腐女子のたしなみとして表題作のみ読みました。

    男同士ですが、やおい定義に当てはめるにはちょいと。
    というわけでカテゴリは軽判定ですが、内容は軽くないですよ。鬼先生だけに。

  • 笑った。愚かな男の姿まんさい。
    ユーモアもあって読みやすかったです。

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著者プロフィール

団 鬼六(だん・おにろく):1931年滋賀県彦根市生まれ。57年、文藝春秋「オール讀物」新人杯に「親子丼」で入選。執筆活動に入り、SM官能小説の第一人者となる。89年に断筆宣言。95年『真剣師 小池重明』で執筆再開。代表作に『花と蛇』『不貞の季節』『美少年』『落日の譜――雁金準一物語』『死んでたまるか――団鬼六自伝エッセイ』『一期は夢よ、ただ狂え』、秘書を務めた長女・黒岩由起子との共著『手術は、しません――父と娘の「ガン闘病」450日』ほか小説・エッセイ・評伝等著書多数。2011年逝去。

「2024年 『大穴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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