100万回の言い訳 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334295

感想・レビュー・書評

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  • タイミングよくこの作品を読んだのかな…。すごく考えさせられました、夫婦のあり方について。

    文中にもあったけど、好きになったら恋人になりたいと思うし、恋人になったら結婚して夫婦になりたいと思う。では夫婦になったら…。
    夫婦という立場が自分の人生の中で1番長い役割になるなら、やはり目的が必要になってくるのかな。
    結婚式の時に、お二人の初めての共同作業のケーキ入刀…ってするけど、やはり夫婦というのは何か共通した共同ですべきものがないと、知らないうちに疑問だらけの生活になるのかもしれない…。
    みんなそれぞれこの人と!って結婚相手を決めたはずなんだから、そうそう簡単に白紙にはなれないはず。自然にうまくいく…ていうのが理想ではあるけど、そんなことは幻想。2人がうまくいく努力なしには夫婦ってもろい関係かも。

    女の心理をついてくる文章で、唯川恵さんの作品はついつい等身大で読み込んでしまう…。一気読みでした。

  • あと10歳年をとっていたら気持ちが分かるのかな・・。
    これって映画化しているのですかねぇ?

    もし実現するのなら、結子は安田成美さんか松たか子さん、陸人は妻夫木聡さん、伊島は窪塚洋介さんか成宮寛貴さん、志木子は満島ひかりさん、志郎は佐々木蔵ノ介さん、はいかかでしょうか・・?

  • そこ繋がるの!っていう登場人物の絡み方。自分の時間を大切にする陸人に共感。男女の心情を学べる作品。

  • 2018/8読了済でした。開いた瞬間よんだことあるーって思い出したけど一年前のなのによく覚えてた!印象に残る本だったんだな。というわけで今回はパラ読み。

  • 結婚ってどういうことか、考えさせられる、そういう意味では
    とてもおもしろい本だった。
    W不倫っていうのが少し現実離れしている感はあるけど。

    家族の一員としての自分と、夫・妻としての自分、そして自分のためだけの自分。どれが本当で、どれが大切かなんて決められないし
    自分でもよく分からないまま、年月は過ぎていく・・・。

  • 恋愛すると結婚したくなる、結婚すると恋愛したくなる。そんな思いが自分だけじゃないんだって思えちゃう作品。でも、ほんとはいけないよ。

  • 「あなたと決して目が合わないのは、私があなた以上に、あなたを見ているからよ」

    最近読んだ本の中でのお気に入りの言葉。
    なんだか切ない、でも想いが伝わってすごく素敵。

    この本を読んで(数年前に読んで今回は読み返し)、恋したい気持ちが出てきた!

    好きなものが同じで嫌いなものが違う人
    好きなものは違うのに嫌いなものが一緒の人

    ある意味どちらも同じものを同じように感じられるのだけれど、
    どちらの人と一緒にいれるのが幸せなのか。

    なんだか色々と考えさせられた。。

  • 私は未婚ですが、結婚したら夫婦は自然と固い絆で結ばれるものだと思っていました。でも意外とそうではないのかもしれない。夫婦だからといって、全てを分かりあえているわけでもないし、お互いに秘密もある。子供がいなければ、もしかしたら一緒に住む必要もないのかもしれない。もともとは他人同士ですから。結婚したあともお互いに向き合うことが大切ですね。

  • 『別れる別れない、どちらを選んだとしても、これでよかったのかって、やっぱり迷い続けるような気がするのよ』『夫婦なんてわからないことだらけで当たり前なんじゃないかしらね』『夫婦ってなんだろう。このシンプルな疑問を、一生、夫婦は胸の中に潜め続けて生きてゆかねばならないのだろうか』

    私は迷わない
    私の選択に迷いはない

  • 夫婦になって、7年。とくに問題もないけど、惰性のような時間が流れていく。
    子どもを作ろうという話だったはずが、あることをきっかけに別居が始まって、それからの物語。

    視点が次々に変わっていって、飽きずに読むことができる。
    夫婦とはなんなのか。
    セックスとか魅力とか、そういった「特別な理由」がなくても、
    一緒にいることで落ち着くことができる相手なんだろうか。

    終盤はかなりハラハラする展開だけど、最後はまた穏やかな流れに戻って、自然と日常生活になっていく終わり方。心がすっきりする。

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