ロンドンはやめられない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334615

感想・レビュー・書評

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  • ロンドンでの子育てや駐妻たちの過ごし方、そして日本との文化や慣習の違いを軽妙なタッチで綴った一冊。最初は顔に似合わず(!)ずいぶんな物言いをする人だなー、こりゃ最後まで読めないかも。と思ったんだけど、途中からその潔さが心地よくなっちゃって、かなり楽しめた。文章の勢いからは30代後半くらいの女性を想像するんだけど、著者は駐在歴25年。成人した息子と娘を持つって言うんだから驚き!

  • 【本日の一冊(^-^)】
    ロンドンはやめられない 高月園子
    新幹線の中での一冊。

    駐在員夫人のロンドン生活エッセイ。
    大変です。面白エピソードたくさんです。そして大変です。

    ただ、それらの経験をも客観的に捉えて楽しまれている著者に共感。
    大変だからこそ。ですね。

  • 『ロンドンはやめられない』/高月園子/新潮文庫/★★★★☆/ロンドンに滞在する日本人女性やイギリス人の国民性などを著者の偏見(?)も交えながら解説。日本人女性向けに書かれているのかなって思うんだけど、男性が読んでもなかなかおもしろい。女性の本性が垣間見える感じがしますね。あと、日本人とイギリス人の違いもなんとなくわかって楽しい。

  • 日本と外国の文化の違い。
    外国での日本人同士のコミュニティ。
    そんな諸々をおもしろおかしく軽くって感じかなぁ。
    作者の女性のシニカルな部分が垣間見えて、キレイゴトじゃない感じがおもしろい。

  • 時折「これは自慢かね?」と思う箇所もあったけど、人柄が良さそうなので気にならなかった。

  • ロンドン行きたい!

  •  読んでて「あー、分かる分かる」って思う。
     そうなのよ転勤族の家族ってこういう思いをすることになるの!!って共感を抱く。
     この本の狙ってる大部分の読者層は「へえ、そうなの!」と思ってくれる人なんだろうけど。
     純粋に楽しめない悲しい性です(笑)
     うちの家族はロシア(当時ソ連)だったから、変に夢や希望を持たなかった代わりに戦々恐々としておりました。外国人って当時隔離されてたからね。
     普通の商社マンなのに、うちの父親にも公安張り付いてたし。よくもまあ無邪気にきゃっきゃと生きていたものです。
     読み物としてはお手軽に楽しめる感じでオススメ。

  • なんとなくイギリスにあこがれている、私、にとっては現実そのものの英国生活のお話でした。どんなに憧れていても、日本人は日本人。イギリス人になれるわけではない。そんなことはわかっています。なんで憧れているのか、そんな理由もちょっとわかる。洋の東西を問わず、人生の参考になる分析も数々。同じような時代に子育てしたから、感じるものも数々、ありました。

  • UPGの法則をなるほどと思った。
    コンプレックスを持たずに外国人と付き合いたい。
    海外で伸び伸びと暮らせる感覚は、そこに属しているようでいて帰属していないから。何事につけても帰属すると、ある程度の縛りはあるでしょう。う。日本に暮らしてる外国人だって自国で暮らしているより自由なんじゃないかな。なにも日本だけが窮屈なわけでもないと思う。
    日本人として誇りを持ちたい。
    文化の違いが面白かった。

著者プロフィール

翻訳者・エッセイスト。東京女子大学文理学部卒業。英国在住歴25年。
翻訳書はソルニット『災害ユートピア』、ラトレル『アフガン、たった一人の生還』 (亜紀書房)、スチュワート『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』(白水社)、P・ジンバルドー『男子劣化社会』ゴート『5歳からの哲学』(晶文社)ほか多数。エッセイには『ロンドンはやめられない』(新潮文庫)などがある。

「2023年 『「争い」入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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