ぬばたま (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101340319

感想・レビュー・書評

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  • 「バッテリー」系統の著作しか読んでいなかったので、読んでみたが、なかなかどうして!楽しめました。

  • ときどき、こんな人がいるのです。
    山に入ったまま、帰ってこられなくなってしまった人が。

    これはとてもすき。
    自然って癒しとか優しいだけではない。不気味でおそろしい場所でもある。だけどその自然をただ忌避するのではなく、自然が畏敬の対象であることを改めて感じさせてくれる幻想的なはなし。

    一番すきだったのは「四」。
    そこでの朝の光についての文章がなるほどと思った。
    わたしはそれまで朝の光と聞くと元気さだとか温かさを思い浮かべていたけれど、ここでは刺すような光だと表現されていた。それを自分で常に感じるほど山を近い存在として感じていたわけではなかったけど、なんとなくわかる。

    不気味だけど美しい本だと思います。ぞわぞわする。
    自分は現実と夢の間をみたことがない?

  • 人は死ねば 山に帰る ・・・
    不思議な雰囲気が良かった。

  • 高知の山奥に泊まったときに、旅の供として選んだ。山にまつわる恐ろしい話は私自身も聞いたことがある。すべてを包み込むような優しさと、すべてを呑み込んでしまうような恐ろしさで、山は人を狂わせる。。。おもしろかった。

  • 「山へ還りなさい」


    山での死にまつわるホラー?
    山にはやっぱり、何かが棲んでる。
    じんわりとくる恐怖に包まれる。

    昼間なのに、夜の世界。

  • うわーとなってしまう話ばかり。暑い夏にはちょうどいいかも。
    きれいな文章で大きく深い山が目の前に広がる。きれいすぎて怖いくらい。

  • 職場の不祥事の責任を負わされて辞職し、妻にも子供にも愛想をつかされてしまった男。

    故郷からの一本の電話を機に、幼い頃の約束を果たすためにふるさとに向かった主婦。

    自殺した友人の葬儀のために田舎に戻った青年。

    死者が見えるという不思議な能力を持ち、彼らに「山に還りなさい」と諭して、いわば成仏させることを使命としている若い女性。
    (解説より)

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    最初、苦手な感じかも……と思いつつ読んでたら、面白かった。
    この四つの話を最後にまとめる話も面白かったし……
    とくに、三と四の話が好きだな。

  • 友達が山に帰りたい…という言葉と共に貸してくれた本(笑)山って畏れ多い場所だよね。

  • ざわざわ
    何かがざわめく


    背筋が寒く震えた

  • 四つ目の話が好きです。
    どこかで読んだことがあるような内容ですが。

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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