心に龍をちりばめて (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101340715

感想・レビュー・書評

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  • この本、白石さんの本で一番心摑まれた気がする。

  • どれくらいの愛情→私という運命について→不自由な心→一瞬の光→心に龍を散りばめて
    と読んできたが、個人的に一番面白くなかった。
    白石一文さんが言わんとすることはわかる。文体も読みやすい。だけど、なぜか一番つまらなかった。
    肩透かしをくらったといえばいいのだろうか。

    確かに心にぐっときた台詞はあったけれど、不自由な心を読んだときほどの余韻はなかった。
    わたしは男性視点の物語の方が好みなのかもしれない。

  • 読みながら、そうだろうな、そうなるだろうな、と思ってました。
    生い立ちに複雑な背景を抱えた人たちのお話です。
    優司は最初からブレない感じでしたが
    美帆は不安定な感がありました。

    でも、そんなふうに、私たちの日常だって不安定ですよね。
    数分先には主義主張がガラリと変わってしまうこともある・・・。

    でも、優司の愛は変わらない。強い想い。
    時に厳しく。激しく。

    だからこそのラストだったんでしょう。

    けれど、また生い立ちの複雑なこどもが生まれてしまうのだから・・・。
    運命は巡るんだよね・・・。

  • 表紙とタイトルに惹かれてジャケ買い?みたいな感じでかったんですけど、内容は表紙のイメージとはちょっと違って、恋愛?なのかな、一人の女性の恋愛というか人生というかを描いた作品でした。
    作家さんが男性って言うのが信じられないような女性の描き方。
    女性視点での物語がすごく自然でしたね。
    恋愛とかに対する姿勢?もすごく緩やかで、逆にひきこまれました。
    背中に龍を背負った男がすごいかっこよかった・・・。
    最後のクライマックスでドキドキしました。

  • イマイチ。

  • 途中、どろどろしているわりに、読後感は良いハッピーエンド。文章が読みやすくて、頭に入りやすい。でも、決して軽いわけではない。丈二の母に思い切り本音をぶつけたところと、家で別れないために闘うところ、あの2シーンは心臓をばくばくさせながら読んだ。泥臭くて良い。一つ、主人公が優司にとことん恋愛感情を抱かないと強調しているのがどうにも謎というか、なんで?って単純に思ってしまっていて、そこだけ理解が難しかった。

  • 愛は理屈ではない。

    理屈を抜いても丈二はいい男ではないけども。

  • 白石さんの作品でも結構好きな部類。種明かしがちょっとずつちょっとずつあるので飽きずに読める。一度きりの人生をどう生きていくか、主人公の美帆の生き方は共感した

  • 仲間優司がとてつもなくカッコいい!!
    エンターテイメントととしてよくできていて、すごく引き込まれてページをめくる手が止まらなかった。
    ヤクザ、夜の仕事、覚醒剤、朝鮮等々なんだかドロドロして胸やけしそうなキーワードが沢山盛り込まれるけどその割にはどっしり重い印象はなく、読後感はほっこり。

  • 久々に小説を読んで泣いた。
    家族愛に関する話はどうしても心が動いてしまう。

    言葉がすっと入ってくる、いい小説。
    家族の想いは伝わりにくいけど、
    生きているうちに許すことができれば。

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著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』など著作多数。

「2023年 『松雪先生は空を飛んだ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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