噂の女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1843
感想 : 202
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101344720

感想・レビュー・書評

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  • ドラマの主演女優さんが好きなので読んでみた。(ドラマは見ないんかい)うーん、いかにも悪女というわけではなく、そうは見えない悪女さん?痛快なのかなぁ、生まれた子供はその後どうなった??

  • みんなが噂してる話。
    たしかによく噂に出てくる人っている。どうでもいいことなのに、誰と付き合ってたとかこの前会ってどうだったとか。そういう人って結婚してぱったり誰も噂しなくなったりして、よく二十歳過ぎればただの人って言葉があるけど、そんな感じ?誰も話さなくなる。

    でもここに出てくる糸井さんは違って、みんなずーっと噂してる。いいことじゃないのに、なんか羨ましい。

  • これは、糸井美幸という女性が周りの人を翻弄し、成り上がっていく物語です。美幸は女のしたたかさや強さ、妖艶さ全てを持っている不思議な女性です。読んでいくにつれて女の私でも惹かれていました。彼女の本性が知りたくてどんどん読めました。ですが、最後までかわされ続け、彼女の本性は分からず終いでした。美幸は田舎の女として得る幸せよりも大きな物を探し続けています。女の細腕で自分の船を漕ぎだして大海原を航行している美幸のこれからを見てみたいです。

  • 『噂の女』
    BSジャパン/毎週土曜放送
    2018年4月14日から

  • 2018/03/07

    高校までは平凡だったという女、糸井美幸。
    保険金連続殺人犯のようだけど、この小説の中では殺人に関してどれも決定的なことが書かれていないので、本当に殺したのかどうか分からない。それで自分も登場人物たちの噂話を聞いているだけの、何も事情を知らない立場のような気持ちになる。
    最後まで読んでも美幸の実態がつかめない、でも、それが良い。

  • 糸井みゆきというTHE悪女のサクセスストーリー。
    サクセスストーリーというと、
    騙された男たちに気の毒だが、読んでいてなぜか痛快。
    同じ女性だからかな?

    ひとつひとつのトリックがあえて書かれていないし、
    いくつかの謎を残したままだけど、それがまた不気味で
    良かった。

    ドラマ化してほしいかも。

  • かなり穿った言い方をすればサクセスストーリーなのか。
    噂の女、糸井美幸が繰り広げていく焦臭いお話。

    第三者の視点で描かれていくので、
    最初は戸惑うものがあったが、
    読み進めていくうちに気になっていく代物ではあった。

    消化不良な結末ではあったのは確か。

  • 噂の女、糸井美幸をいろんな周囲の人間の視点から浮かび上がらせるところが面白い。糸井美幸自体はティピカルな悪女なので、小説としての手法の妙。

  • 痛快

  • きっと最後は。。。!と思ってたけど、アンチ勧善懲悪でした。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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