噂の女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1843
感想 : 202
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101344720

感想・レビュー・書評

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  • 糸井美幸の人生はわかったから、他の人のその後を教えてくれ〜 全部が気になるわ、
    各章が全ていいところで終わる
    あー気になる!

  • 高校まで地味だった女、糸井美幸は短大入学後、派手になり、顔は地味だが、
    男性が魅了する身体になっていた。
    糸井美幸には、ある噂があり、とある社長の愛人ではないかと言う。
    ミステリー?サスペンス?それとも、エンタメ?
    連作短編で、章が変わるごとに年月は進み、
    噂の女となった、糸井美幸は、突如現れては、何やら怪しい行動をしている。
    どんどん怪しくなっていく・・・。

    読んでいて、糸井美幸の素性が全くつかめず、弟を名乗る若手のヤクザも
    本当に弟なのか謎で、まさに、噂の女と言った感じ(笑)。
    どこの地方とは明記されてませんが、地方を舞台にした作品展開で、
    言葉使いにも訛りがはっきりあります。
    そんなに読みづらくはないですが、イントネーションとか少し違和感?
    慣れが必要かも。著者である奥田英朗の出身県である、岐阜県なのかな。

  • あちこちで噂になる女の本。田舎の閉塞感とかしょうもないしがらみとかを背景に、田舎の女性がのしあがっていく様が痛快ともいえる。男はしょうもないな。
    もうひとひねり欲しい感じかな。

  • 悪女の話。和歌山のドンを思い出す。ここまで悪女に徹すると痛快。奥田さんの地元愛、地方ならでわの笑い。グッと親近感が湧く。彼の本『最悪』のトーンである。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい―。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント!


  • 著者得意の群像劇。序盤は田舎の若者がしょうもないトラブルを抱える盛り上がりに欠ける展開だが、半分読み進めたあたりから話が次々とつながっていき、それぞれの登場人物の行く末に思いを馳せながら最後までノンストップで読めた。最終的に噂の女がどうなったかは語られていないが、どこかでまた、色仕掛けをしているんだろうな。。。

  • 男を食い物にして成り上がる27歳女の物語。奥田英朗がなりふり構わず書き飛ばした感があり、どの章も結末を語らずに終わっている。女性蔑視の傾向もある。

  • 2よりの3かな。

    一番不憫なのはだいちゃん。
    男の目線から書かれた章がずっと不快。
    痛い目に合うわけじゃないからカタルシスも薄い。

    もうちょっと面白くなりそうなのにね。

  • 奥田英朗にハズレなし。最後まで面白く読めた。
    美幸の心理描写が一度もなく、あくまで周りの人の視点だけで進んでいくのは白夜行の雪穂と同じスタイルか。どちらも悪女だし。
    もう少し出来事の真相を明かして欲しかったかなー。ちょっと消化不良かも。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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