ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)

  • 588人登録
  • 3.65評価
    • (29)
    • (78)
    • (74)
    • (8)
    • (2)
  • 72レビュー
著者 : 道尾秀介
  • 新潮社 (2015年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355559

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
道尾 秀介
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読み始めたら知ってる話が出てきてなんだ残念、と思いきや。
    これは確かに長編ミステリー。
    エピローグがとてもいい。

    光の箱 の道尾さんらしさが好き。

  • 挿入された寓話の素晴らしさ。
    匂いまでしてきそうな情景描写。
    それでもって上級のミステリ。

  • 弥生と圭介の絵本作り、物語の中の真子との会話で成長していく莉子の物語、妻に先立たれ小さい頃の思い出を思い出すおはなし会の与沢の物語。
    ひとつひとつの短編のようで、実は繋がった長編。物語や言葉で生きる力を与えられる。とても元気をもらえる作品。クリスマスの時期に読みたい。

  • 3つの話と1つのエピローグからなる物語。 道尾秀介って、ミステリー作家だと思っていたけどこの小説は絵本を題材にしたストーリー。文章中に出てくる絵本の展開がとても良かった。タイトルからこの時期にぴったりの本です。

  • まず、装丁が小さい頃から大好きな藤城清治さん。見るからに大切にしたくなる一冊。
    何かが飛び抜けて悲しいわけではないし、劇的に幸せが訪れるわけでもない。なのに、じんわり心に染みて涙か浮かんでくる。

  • 主人公である童話作家の作品に本編の展開を象徴させるという、道尾氏らしい凝った構成です。
    小説としての完成度は高く、ハッピーエンドと言える展開であるものの、誤解も含めてですが黒い感情が多く登場するところが自分の好みではなかった。
    その点も含めて道尾氏らしいのだけれど。

  • 不思議な感覚のファンタジー&ミステリー
    表題のとおり物語の中に物語(絵本)があり、さらに短編が織り成す連作ミステリーとなっています。

    「光の箱」
    「暗がりの子供」
    「物語の夕暮れ」

    と3つの短編が絡み合いながら進み、最後
    「四つのエピローグ」
    としてものの見事にまとまっていくストーリです

    「光の箱」は小学校、中学校といじめられていた子供が童話作家になる物語。このショートストーリの中にも闇と光が感じられます。そして、この童話作家の童話が本書の中で語られていきます。

    「暗がりの子供」は足が不自由な女の子の物語。先の童話作家の絵本の世界にはまっている女の子が絵本をなくしてしまい、絵本との会話から、闇の声との会話に変わってしまいます。母親と生まれ来る子供への嫉妬を含む心情がどうなるのかとハラハラさせられる物語。

    「物語の夕暮れ」は妻に先立たれた老人の物語。生きる希望がなくなった老人が最後に望んだのは自分の生まれ故郷の祭囃子の音色。

    そして、「四つのエピローグ」ではそれぞれのショートストーリをひとつのストーリとして温かく作り上げています。
    うーみゅ、すごい!
    ファンタジーの世界とリアルの世界を「フォント」で分け、哀しいストーリが温かいストーリに変わっていきます。

    うまく書きあらわせないけど不思議な物語でした

  • 物語は繋がって、奇跡を起こす。
    連作が続いていて温かい。

  • 2016/5/10
    ハラハラしたけど心温まるお話でした。
    結果的に。
    だってデビュー作の印象が強すぎて油断ならないんだもの。
    それを狙ってのあのデビュー作だったのだろうか。
    だったらすごいんだけど。
    もうずっとこの路線なのかなぁ
    それだといいなぁ

  • 綺麗にまとまってはいるが・・

  • ちょっぴりSFで、あたたかい空気感が良かった。

  • 思い出ある風景、無いなぁ。

  • 切なさがありながらも、ほんわりとした結末にジーンと染み入る余韻。少しづつの優しさが誰かを助け、無意識のうちに誰かの人生に影響を与えている事があるのなら、生きていくのも悪くない。遠い昔 莉子と同じように架空の友達と会話していた事を思い出した

  • 道尾秀介の本3冊目。本作もしっかりと作りこまれている。登場人物がまるで自分であるかのような錯覚を起こし、心が大いに揺さぶられた。ところどころ深く哀しい気持ちになるも、物語の最後はほっこり温かい。現実に息苦しさを感じる者の光となりえる。私にとって大切な作品。

  • 孤独と暴力に耐える日々を送っていた圭介は、級友の弥生から絵本作りに誘われる。
    やがて、絵本作家となった圭介の元に同窓会の通知が届く。
    ある事情から疎遠となっいた弥生は同窓会にやってくるのだろうか.......?

    2015年11月22日読了。
    物語の中に織り交ぜられた数編の童話が、圭介以外の主人公たちの人生と共に綴られていきます。
    最終的に3人の主人公の物語がシンクロする、凝った作りの連作集に仕上がっています。

  • 道尾さんらしく、読み終わった後騙されてよかったと思える作品が3つ並んでいます。

    3つの物語が絵本の挿話と絡み合っている点や、それぞれの登場人物が微妙にリンクしているところが読み応えがあり楽しかったです。

    個人的には。最初の「光の箱」が一番のお気に入りです。

  • 物語のお話。
    絵本作家の卯月圭介、生まれつき脚の悪い女の子の莉子・、妻に先立たれた老人与沢という3人と、それぞれが作った物語が緻密に絡み合っていて感動した。
    卯月の絵本のなかで、翼を無くした王女さまが、青空の下に置いた鏡に横たわり、飛んでいるという結末の「空飛ぶ宝物」がすごく印象的だった。

  • 大きく3つのストーリーがあって。

    1つの話が終わった後の感想「ちょっと技巧的に走り過ぎじゃない?」

    2つ目のストーリーを読んで「あ、ここに繋がってるのね」

    3つ目のストーリーを読んで「そのつらい気持ち良く分かるけど。でも・・・」

    まとめの4つ目のストーリーで1~3話の繋がりと後日談をまとめています。



    各ストーリーに通ずるのは「寓話」。

    これをうまくストーリーのベースに乗せてそれぞれのストーリーが展開されています。

    最後は全てを伏線としてエンディングに続きます。



    なんか小説読んでて、現在の自分が救われるなーって話があったりしますが、この本が正にそれ。

    小説の世界はあくまで小説なんだけど、もしかすると小説の世界の話がこの現世でも繋がるんじゃないのかな。

    私が道尾秀介氏に求めているのはそれなんじゃないかな。

    小説と言うフィクションの世界の話だ、とは言え自分のノンフィクションの世界で何か役立つんじゃないか。

    心の持ちようが変わるんじゃないか。

    それが著者の道尾秀介の意図しているモノなんじゃないかと思います。



    とても良い本でした。

  • 道尾さんの作品には救いがあって好きだ。谷原章介さんの解説文にも心を救われた気分です。すごく心地よい読後感です。☆5つ‼︎

  • 三葛館一般 913.6||MI

    この本は、3つのお話で構成されており、どの話でもみんなそれぞれ悩みを抱えています。そんな時に童話が与える力の大きさ。その力はやがてバラバラのお話を1つに変えてゆきます。散りばめられた作者のトリックにも注目です。

    (保健看護学部2年 A.Y)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=82173

  • 道尾秀介さんってやっぱすげぇ。

    向日葵の咲かない夏
    月と蟹

    からのノエル。

    グロさとリアルさと物語性が絶妙なバランスで一つになっている。

    この物語の物語は本当に秀逸。
    泣きたくなる。
    何かに感謝したくなる。

    どうしようもない現実に奇跡を信じて探したくなる。

    この人と同時代に生きているのは幸せかもしれない。

  • 童話と物語が交錯して進む短編4集。童話やもう一人の友達等、どこか子供の頃の記憶をくすぐられる感覚が懐かしい。子供でも生きていくのは大変だよな的苦味。

    少し置いてかれ気味な箇所も有るが、本著者では一番好きな作品かな。ミスリードの魔術師。

  • 心底きれいな「物語」の物語。
    章ごとの主人公とそこに登場する物語、一見独立したものに感じられるそれらがひとつの輪を成す様が、心地よさと感動を生み出す。

全72件中 1 - 25件を表示

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)の作品紹介

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。妹の誕生に複雑な思いを抱きつつ、主人公と会話するように童話の続きを書き始める小学生の莉子。妻に先立たれ、生きる意味を見失いながらボランティアで読み聞かせをする元教師の与沢。三人が紡いだ自分だけの〈物語〉は、哀しい現実を飛び越えてゆく――。最高の技巧に驚嘆必至、傑作長編ミステリー。

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)のKindle版

ツイートする