- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101358819
感想・レビュー・書評
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大人買いした山本幸久。想定外の著作の多さで、まだまだ目の前に未読本が山積み。少々飽きつつあった作風ですが、最近ヘヴィーな本続きだったため、久々にこの人を読むと実に爽やかで心が洗われます。
国立大学出でそれなりに将来を有望視されつつ食品会社に就職した峰崎は、周囲の期待を裏切る営業成績のまま30歳を過ぎる。まったくやる気がないわけではないが、野心はゼロ、喜怒哀楽を表すのが下手で、誰に対しても返事は「はあ」。ところが、営業成績トップの30代後半の女性社員・坂岡の寿退社が決まり、峰崎はなんと彼女の後任に決定。別に期待されてのことではなく、誰が引き継いでも彼女には及ばないと思われ、ならば誰にとっても痛手の少ない峰崎を手放してそこに据えておこうかというだけのこと。引き継ぎがてら、しばらく坂岡とともに彼女の顧客を訪れることになった峰崎だったが……。
渋谷のど真ん中で育った峰崎は、とある事情からずっと渋谷を避けてきました。ところが坂岡の担当エリアは渋谷一帯。おそるおそる郷里に足を踏み入れる峰崎。
こう山本幸久ばかり読んでいると、マンネリといえなくもないのですが、それでも彼の作品に出てくるのは魅力的な人物ばかり。峰崎が営業の面白さを知ってゆくのと同時に、読み手もその面白さに惹きつけられることでしょう。峰崎の上司の椎名や、“ホットパンツ”(HOOTERSのような店を想像してください)のマスターも傑作。やはり元気のない人にはお薦めしたい山本幸久です。これまで彼の著作を読んできた人には、過去の作品の登場人物も特別出演していたりして、より楽しめると思われます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぶうううんっていう擬音とかなんとななんですぅ!っていう話し口調の書き方が苦手。
なんかおじさんくさい。
でも話は平和だからよかった。 -
久々の仕事シリーズを読む。椎名課長いいな。設定はいつも通り面白いんだけど、主人公が何年も営業畑にいてしかも32歳という設定がいまいちピンと来ないので、いまいち引き込まれない。渋谷が鬼門という設定も弱いし、結局成長したのかどうかも分からない。妻が里帰りが良かったので★3つ。いつか椎名課長の話を読んでみたい。
作品間リンク------------------------------------------
■凸凹デイズ:①ホリマッセ ②醐宮 -
里帰りとかいっても主人公は国立に住んでる。
でも、懐かしい地名や建物などが出てきてそれは悪くなかった。 -
力の入らない気楽な内容だった。他も読んでみようかな?
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山本氏得意のお仕事小説。
これまでにさまざまな職種の作品を読んだけど、普通の会社員、しかも男性が主人公なのは初めてのような気がする。と言っても脇を固める女性陣の魅力が本作の肝だと思う。
二人ともいいなあ。ちあきちゃんが怖い顔で睨むところを見てみたい。 -
人の印象って変わるものなんだなぁ、と思いました。
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