- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101361277
感想・レビュー・書評
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P161
97年 芥川賞 受賞作品詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
辻仁成・・冷静と情熱のあいだぶりかな、読むの。
高校の教科書に載ってたらしくFacebookで話題になったので読んでみた。 -
作者が育ったとされる函館を舞台とした二人の男の話。「私」の前に現れたのは、かつての「私」を苛めた主犯格の「花井」。看守と受刑者となった二人の関係は、立場が逆転したと思われたが..... 「私」が葛藤する反面「受刑者」となった「花井」の心は闇のままで、わずかに語られる言葉がより一層闇を深くする。二人の男にとっての自由とは何なのか?
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理解できなくは無かったが…もやもや。自分の読解力の無さを気づいた。けど、こう言った雰囲気の作品は個人的には嫌いではなかったです
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高校から大学生にかけていっとき辻仁成の小説をよく読んだ。
改めて今読んだけど、読んでる最中、読後感もずっと重苦しい嫌な感じがのこってすっきりしない。
これがこの世界観なのだろうけど。 -
外出時に本を携帯していなかったので、ブックオフでにて105円で購入。
二人の登場人物のやりとりがメインで、誰もがこういう思いを抱いているんだろうなと思うが、作者の解説のようなものはない。
読み終えた後、なんとなくもやもやとした。 -
らしいが、暗い。
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すごく寒さが伝わってくる。
花井はとても人間らしいのかも。。いや、仏か?
読み始めて、世界に引き込まれる感はある。
静かに話が進んで、文章がきれい。
でもラストがしっくりこないのはなんでだろう。 -
廃船が決まった青函連絡船の客室係を辞め、
函館で刑務所看守の職を得た私の前に、あいつは現れた。
少年の日、優等生の仮面の下で、残酷に私を苦しめ続けたあいつが。傷害罪で銀行員の将来を棒にふった受刑者となって。
そして今、監視する私と監視されるあいつは、船舶訓練の実習に出るところだ。光を食べて黒々とうねる、生命体のような海へ…。
作家と言うよりも詩人のように文章がキレイだった。
登場人物の背景が薄い。これが作者独特の世界のようだけど
私にはちょっと良さがわからなかった。