日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101363516

感想・レビュー・書評

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  • 昔お茶を習っていた私の母のバイブル。
    お茶未経験の私には「お茶ってこういう世界なのか〜、なるほどなぁ〜」という響きだった。
    温かい作品ではあるし、お茶の勉強になったし、お茶をやりたくなるし、とても素敵な作品だとは思うけど、薄汚れた心の私には、ふーんという感じだった。

    この作品を心から味わうには、たぶんあと20年くらいかかる。人生鍛錬します。

    母は好きな本の話をすると高確率でこの作品の話が出てくる。お茶を習っていた方は「そうそう!」という共感で、やったことない方でも「なるほど!お茶ってこういう世界なのか〜」と思える素敵な作品。

    ところで、いったい武田先生って何者なんだろうか、、、

  • 生きるためのヒントが詰まった一冊だと思う。

    今に集中する。自分はこれは全くできていない。過去と未来を行ったり来たり。

    雨を聴く。五感を使って今を感じる。

    自分もいつか、できるようになるときがくるのだろうか。

    何にも煩わされる事なく、今を感じることができれば、生きることが少しは楽しくなるのかなぁ。

  • お茶の本かと思ったら、お茶を通じて学んだ数々の豊かな生き方について教えてくれた一冊だった。
    エッセイだけど、自己啓発本のような、小説のようなサクッと読める一冊!
    読めば読むほど、日常はいかに自由や幸福に溢れているか教えてくれた。

    茶道を20年習っても芽が出ず、後輩たちはみるみる上達していき、センスの無さに落ち込んだ著者。ついに辞める決意をするが、あることに気付いたという。
    「誰と競ってるの?」
    お茶を美味しく飲むために毎週通っている。このままでいいじゃない。気が利かなくたっていいじゃない。

    本当にそうだと思った。仕事でもそれ以外でも、いつも最後にはなりたくないともがく自分が重なって、こういう風に受け止めれたら楽だよなぁって思った!

  • お茶によって、季節の楽しみ方を知り、自分の成長に気づく。そしてそのペースは人それぞれで良い。細かく厳しい作法があるお茶には、深く自由な世界が広がっていた。

  • 先生の「武田のおばさん」が素晴らしい、格好いい。教えるのはお茶の作法だけ、お茶を通して季節を感じられるよう、何かに気付けるように精一杯準備するが、答えを明かしたり、押し付けることをしない。

    何よりも文章の美しさが素晴らしい一冊だった。

    長い年月を経て、そのことに気づいた著者、紆余曲折、難しいときがあっても、お茶を続けて、素直な気持ちで接してきたことが、実を結んだのではと感じた。

    敷居が高いと思っていたお茶の世界、素直な気持ちで、素晴らしい師に学べば、感性や心が磨かれ、鍛えられるのだと思う。

  • ずっと、

    ずっとずっと、大切にしたいと

    心からそう想う一冊になりました。

    出逢えて、本当に良かった。

  • お茶について深く考えたことがなかった。
    経験の無い自分にとっては堅苦しく、緊張し、恥ずかしい気持ちにさせられるもの。勝手にそんなイメージがなんとなく心の中にあったように思う。
    先日、お茶を頂く機会があり、そのイメージが少し崩れた。この本を読んで、更にイメージが崩れ、もっと違った印象を持てるようになった。
    不安な毎日が生きやすくなるかもしれない。是非読んでみてもらいたい。

  • 茶道を習っていた、あの頃を思い出した

  • 飛行機の中で映画を寝ながらみたなあと思い、購入。

    「茶道」のイメージは、ちょっと固い習い事?
    お茶の極意!みたいなことが書いてある本なのかな〜と思い読み進めると、予想とは違う本だった。

    四季の変化を楽しむこと、目の前の今に集中すること・・・。
    節々に、生き方のお手本となる考え方が書かれていた。

    もう少し時間が経ったら、再読したいなあという一冊。

  • 映画化にもなってて気になってた作品
    茶道の奥深さ
    お茶が教えてくれる幸せ
    お茶の道具、掛け軸、茶菓子、、、
    全てに意味があって
    季節を感じることができて
    お茶っていいなってすごい思った
    人生の大切なことを教えてもらえる
    そんな一冊

    「気持ちを切り替えなさい。今目の前にあることをしなさい。『今』に気持ちを集中するの。」

    作中のこのセリフがすごい響いた
    今を生きないといけない
    過去にばっかりすがってはいけない
    過去は過去でいい思い出
    過去でしかもう一緒にいられないけど
    でも、気持ちを切り替えて
    今を生きないといけない
    目の前にあることに集中すると
    いい意味で気持ちを切り替えられた
    いつまでも泣いてちゃいけない

    この本を読んでほんまに良かった

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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