無限の網―草間彌生自伝 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101365411

感想・レビュー・書評

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  • どうにも苦手で、苦手意識を払拭するには
    理解せねば、と自伝を手にとったものの、、
    背景は少し理解できたものの、作品の
    苦手さは変わりそうにない。仕方ない。

  • 彼女はもともと作家だったこともあって、文体はとっても面白かった。そしてアーティストのように体全体で表現しているような表現がいくつもあった。めちゃくちゃではないけど、アーティスティックな文体。少し読みづらいって思っちゃう人もいるかもなぁ・・
    しかし、彼女のダイナミックで痛々しい人生に、何かを考え思索しなければならないと思う。恐いけど、愛したくもない。でも応援はしたい。彼女こそthe Artistなんだろうなと思う。

  • ヴィトンでバッグも作ってもらっていつの間にビッグになられて…商業ベースにこういう形で乗るなんて予想だにせず。横浜トリエンナーレの写真を見て、これは実物を見たかったなー。でも本の中身は「ホモの乱交」という言葉が頻出して笑えるwハプニングバーの起源はこの辺にあるのかな?それともBLなの??

  • 思ってたより業績とかのことがいっぱい載っててがっかりした部分もありつつ。どんな気持ちで作品に取り組んでいるのかは知れたのでその点はよかった。

  • 草間弥生は、あの脅迫的な芸風の根底にあるトラウマが何であるのか興味があったので読んでみたのですが、なんかもう、すごいなあ。とんがってるなあ。あの昭和の時代に、こんな前衛的なことやってたんだ!って、驚愕の連続。かっこいいなあ。

  • 私にとっては☆5つのところもあり,☆3つのところもあるが,草間が自分の生を常に全うし,投げ出さず,進んでいることが全編から感じられ,尊敬に値する.

    オキーフとコーネルに対する敬意も,最終盤に良心に向けた語る感謝も,傲岸だと一見思われがちな草間とのギャップがあって,好感を抱いた.こんな部分が彼女を人々の間で愛されるものにしているのだろう.

    ・一個の水玉である自分の生命を見たい.
    ・制作の前後に私は病気になる.
    ・草間のゴッホ観
    ・浅田彰の一文
    ・コーネル「死ぬことは少しも恐れていない.それは,この部屋から隣の部屋に行くようなものである」

  • 草間彌生の知らない一面を見た。水玉誕生の背景、ニューヨークでの生活、芸術、とても奥の深い人物なのね。

  • ニューヨーク時代、草間彌生さんが、ジョゼフ・コーネルに求愛されていたとは驚き。
    一日中、コールされる彼からの電話。彼の家では、息子の女友達を嫌悪するコーネルの母親が二人に水をかける。
    彼の才能を認めていた草間は、そんな彼を受け入れ愛した。
    コーネルが亡くなり、コーネルの作品が残され、二人のアガペー的恋愛は終わった。

  • 草間彌生の自伝
    面白さや素晴らしさよりも、
    もっと根底のエネルギーに対して作用してくる本です。

    僕の場合は、絵やパフォーマンスよりも、こういった文章による表現が
    受信器として働いたためか、
    読んだ後、焦燥感にかられるようでした。

    今まで芸術家を含めて色々な伝記・自伝を読んできたけれども
    根底に流れるパワフルさと、表現が時間との戦いで、走り続ける勢いが
    文章から伝わってくる感覚は他の自伝などでは感じなかった。

    スキャンダラスな記述と時々自慢に聞こえる文章もあるが
    圧倒的な勢いを感じさせられ、それが自分にも影響を与えていることを実感します。

  • この人のように生きたくてもフツウの人にはムリ!草間弥生は草間弥生でしか表現できない。

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著者プロフィール

前衛芸術家。小説家。1929(昭和4)年長野県松本市生まれ。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始める。57年渡米、翌年ニューヨークに移り、ネット・ペインティングを発表。73年の帰国後も彫刻、映像、パフォーマンス等、自らの表現を追求し続けている。

「2012年 『クリストファー男娼窟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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