Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366722

作品紹介・あらすじ

お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。著作リストも完備して、新規開拓のガイドとしても最適です。

感想・レビュー・書評

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  •  テーマもジャンルも様々な短編が収められた小説。エッサイや探偵付きの本格派ミステリー、社会派小説、スポ根もの、どんでん返しや伏線がしっかりした話とバラエティ豊かで次の話がどんな話か読むのが楽しみだった。中にはシリーズものの途中みたいな話もあり、「リカーシブル リブート」は物語の序章みたいな幕引きで続きが気になるし、「444のイッペン」は前回の事件が作品内で触れられているしと、実は他にも作品があるんじゃないかと思わされた。
     ただバラエティ豊かなのはそれだけ雑多ということでもあって、苦手なジャンルの話もあったりとあまり好まない作品に出会うこともある。その時は読んでいて辛かった。ある意味、自分の好みを知るにはちょうどいいのかもしれない。
     個人的には「合コンの話」と「日曜日のヤドカリ」が伏線も綺麗に貼られて鮮やかに回収される上に、一話でしっかりとまとまっていて好みだった。

  • 1が面白すぎたので、2はやや普通な印象あり。沢木耕太郎はアルコール系エッセイ(ムラカミさんのエピソード面白かった)。伊坂幸太郎が、私的にはイマイチで、回収したっけ、全部?珍しくすっきりしてない?ような、という印象を受けた。近藤史恵はサクリファイスの前の話、その2。有川浩が1に続き、リアル人間ホラー系。ちょっと辻村深月みたいじゃん、こういうのもありだなぁ。米澤穂信もなんだか未消化。これからなのでは?この話。佐藤友哉は1の続きなんだけど、相変わらず主人公の背景明かされず。3まで読めば解るのか?本多孝好はほっこりさせるショートストーリーでした。カレーを不味く作るのはムリだと思います。

  • 読みたくなる作家さんを探そうと、手にした一冊。

    結局、昔から大好きな伊坂さんの「合コンの話」が1番楽しめたのですが。

    短編(実際は少し長め)でも、この完成度。伊坂氏に改めて感服しました。

    伏線の張り方、会話のクールさ、全てが明らかになった時の爽快感。やっぱり好きです。

    他には、やはり好きな作家さんである本多孝好さんの「日曜日のヤドカリ」が良かったです。
    この作品で描かれている愛情はとても心地よいものでした。

    たまにはこういうの、読むのもいいかなぁと思いました。

  • 個人的に面白かったのは本多さんの作品。
    「父親モドキ」という表現にストンと納得するとともに、こういう家庭どんどん増えるだろうなぁと感じた。
    同じモドキでも有川さんの「ヒトモドキ」は週刊誌で読む分には耐えられるが、正直小説では読みたくないという話題だった…。
    前シリーズからの連作は、伊坂さん、佐藤さん、近藤さん。
    どれも安定して面白い。
    「レミング」は実にいい話だった!
    佐藤さんのは次回で主人公の正体はわかるのか?
    沢木さんのはカクテルのメニューを注意深く見るようになった。
    米澤さんのは序章という感じでちょっと物足りない。

  • ―――お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。
    日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。
    どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。
    物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。

    ということで早くも第二弾

    道尾秀介がクビになったのは残念やったけど
    今回もなかなか粒ぞろいやった

    沢木耕太郎 「マリーとメアリー ポーカーフェイス」
    徒然なるままに…といった感じのお酒にまつわるエッセイ
    あんまりおもしろくなかった

    伊坂幸太郎 「合コンの話」
    構成というか文章の形式は、演劇の脚本的なものから
    モノローグまでさまざまやけど実に伊坂っぽい作品
    かるーい会話がいいね

    近藤史恵 「レミング」
    これも「サクリファイス」の外伝的作品
    story seller を二冊とも読んでから「サクリファイス」
    にいけば一番楽しめるかも

    有川浩 「ヒトモドキ」
    最近ハマりつつある有川浩
    タイトルからもわかると思うけど不気味な話
    まじでこんなんが身近にいたら発狂するかもしれん

    米澤穂信 「リカーシブル リブート」
    え?ここで終わり?とも思ったけど
    不思議な余韻が残る作品。心情の描写がすごく丁寧

    佐藤友哉 「444のイッペン」
    「333のテッペン」の続編
    444匹の犬が消えるという不可能犯罪に巻き込まれる
    オレこと土江田の語りがなかなか

    本多孝好 「日曜日のヤドカリ」
    父と娘と家族に関するちょっといい話
    本作ではこれが一番おもしろかったなあ

  • 今回もハズレなし。近藤史恵の自転車ロードレースのシリーズは安定して面白い。有川浩のリーダビリティも凄い。ページをめくる手が止められない。

  • 1に引き続き面白い。

    有川さんは3でもきっと家族のテーマで来るのかな~

    最後の本多さんの家族の話というか、あの家族の関係がすごく好きだった。
    お勧めできる一冊

    何がいいかというとやっぱり色んな作家さんのテイストを気軽に味わえることろかなー。これを読めば、この作家さんは好きそうとか、この作家さんはちょっと合わなそうだなーってのが分かる気がします。

  • 各作家の作風、文体を読み切りの短編小説で味わうことが出来て面白かった。
    家族、人生、恋愛、ミステリーなど多ジャンルの話に触れることが出来て、有意義な時間だった。

  • 絶対ではないですが、作品によっては、1冊目から引き続きの登場人物がいたりするので、前作読んでおいた方が流れは掴みやすいかも…

  • 短編集第2弾。
    未読の方のためにお伝えしておく。
    個人の好みもあるかもしれないが、あたりはずれの落差がとんでもない。

    個人的には
    沢木耕太郎 近藤史恵 本田孝好 が当たりだろうか。中でも本田氏の作品が一番好ましい。

    残りは、うん、程度はあるが、はずれと思っていい。
    個人的には、大好きな作家が「執筆疲れでも起こしたのか」と思えるほど酷い人間模様をかいていることが気になってしょうがない。

  • Story Sellerの第二弾が遂に文庫化!

    沢木耕太郎、伊坂幸太郎、有川浩、佐藤友哉などなど、豪華執筆陣が競演する夢のアンソロ。
    文庫一冊に異なる作家の短編が7編収録。おトク感満載。
    既知の作家も未知の作家も、みんなまとめて読んでみればいいじゃない。
    きっと新たな発見があるはず!

    7編の中で一番気にいったのは、トップバッター沢木耕太郎の「マリーとメアリー」。
    軽いコラムよりもう少し突っ込んだ感じの「ルポタージュ」の面白さを、久しぶりに体感した一編でした。

  • 人気作家の短編集。
    お得感があって、暇つぶしにもってこい。
    個人的には1の方が好きかな。

  • 一の方が面白かったなあ。

  • 合同懇親会の人数に関して、3on3が最適だという理論は大いに納得、賛成できる。
    おしぼりの「正しい使い方」にも感心した。
    丁寧なQ&Aがとても親切で、非常に参考になる。
    機会があれば是非実行したい。

    首折り男の周辺が物騒であろうとも、何事も無く時間は流れるし、合コンは開催されるし、素敵なメロディーは奏でられる♪
    しかしまぁ、井上はツイてるなと。
    もし、井上が普通に参加してたら二次会どころか、惨事会。
    コンパで女性を誘い、数回裸で抱き合うのを楽しむ人間←ヤリチンは良くないけど、
    彼が何かしら「持っている」のならば、このまま天罰を摺り抜けて生きていってくれと願う。




    『ヒトモドキ』

    読み終えてから、登場人物に名前が無いことに気付く。

    ホンマの体験談を書いてるんちゃうの?? ってくらい気の毒さが伝わってきた。
    実話やったら申し訳ないけど、笑いながら読ませてもらった♪

    弟の爆笑名言集
    「田舎の家に座敷牢でも作って封印しとけ!!」
    「勝手に俺の名義になんかしてみろ、財産放棄して国に寄付してやるからな!!」
    「この家捨てて他所に養子に入る!!両親抱えた一人娘と結婚してマスオさんになってやるからな!!」
    …人の不幸話で笑える人間って、悲しいね♪
    でも、この話がフィクションやとしても、実際にこんなオバハンおるよ絶対。

    オバハンの死後、弟が姉に結婚の相談をする場面が、たまらない泣




    『日曜日のヤドカリ』

    まさかな、と、一瞬頭を過ぎった結末が、その通りになった。
    「お父さん」って
    うそやん…

    敬語で話す弥生がいい。
    いいんやけど、その裏側には、
    もし また母親が離婚し、2番目お父さんと再会しても、以前と変わらずそのまま敬語で自然に話せれば、他人行儀な気持ちにならずに済むっていう予防線なのかもしれんなと思った。

    肘鉄の場面がグッとくる!

    タイトルの、日曜日のヤドカリは不良品の初代ポンコツのことか笑??

    2013年01月05日 

  • 不思議な雰囲気の独特な登場人物達が一つ一つの話を読むごとに短編でありながら複雑な感情の余韻を残して読み応えがあった。

  • 表紙どーりの感想。

    読み応えは長編並み。
    読みやすさは短編並み。

    上手いことつけたな。ってくらいに、あー腹一杯!面白い!どいつもこいつも面白い!!!!ってなくらいに、いろんなジャンルのいろんな短編が、有名作家によって綴られており、飽きない!読める!面白い!

    久々に読んだ作家さんのやつは、

    あーーーこの人の本久々に堪能したいなぁー!!!!って思わせるし、未だに読んだことない人も入ってて、
    今後この人の本他のも読んでみたい!!!!!って思わされるに十分な本です。

    これは贅沢!!!!!!!!

    とりあえず、メンツがもう絶対外さないメンツだもの。
    伊坂幸太郎から、沢木耕太郎、本多孝好、米澤穂信、有川浩!

    もう豪華絢爛。これで667円は。安すぎるんじゃ。くらい楽しませてくれます!

    2ってことは1あるよね?探してみよう。笑笑

  • (過去Twitterより)
    読了:2011.5.16
    storyseller2読了。いろんな作家サンの短編なんだけど。伊坂サンも米澤サンも普通の方がいいなって感想。ただ本多サンは新たに出会えた作家サンかも。今度長編読んでみよう。挑戦したいと思う作家サン探しにはいいね。

  • マリーとメアリー ポーカー・フェース 沢木 耕太郎
    →お酒の話 飲めたら雑学とか楽しそう

    合コンの話 伊坂 幸太郎
    →男の正体に驚き。世にも奇妙なシリーズでやったら映えそう

    レミング 近藤 史恵
    →毎回、あの短編シリーズ抜粋なのだろうか??

    ヒトモドキ 有川 浩
    →最後の愛をお金で買えないからの見解はなるほどと思ったがやはり熱すぎてとっつきつらい感想。。
    図書館戦争も今読んだらそうなるのかな??
    そうだとさみしい。

    リカーシブル リブート 米澤 穂信
    →これは何かのシリーズの抜粋なのだろうか??
    色々気になることが。。

    444のイッペン 佐藤 友哉
    →前作は東京タワー。今作はお台場。正体は謎のまま。

    日曜日のヤドカリ 本多 孝好
    →真夜中のパン屋さんのようなほっこり

  • story sellerの1(1表記はないですが実質1の本)が読み応えのあるアンソロジーだったので2も手に取りました。

    1は初めて読む作家さんの作品も多く、短編とはちがう中編のおもしろさも味わえました。
    が、2は続投された作家さんが書かれた話も多く、1の続編の話もあったため既視感が強く、新鮮味が薄れてしまいました。
    期待して読んでしまった分、期待が外れたなと思ってしまいました。
    なので、☆2をつけました。

    続編の難しさを感じました。

  • 「レミング」
    「ツール・ド・フランス」以外のグランツールは認知度の低いなか、何人が情景を思い浮かべられるのか。うまくデフォルメしての描写は、そういうのを考慮した結果かと思いますけど。
    「ヒトモドキ」
    引っ越しのクルマに同乗できました?

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