頭のうちどころが悪かった熊の話 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101367415

感想・レビュー・書評

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  • ⁡好きです。こういう雰囲気、大好きです。⁡
    ⁡動物の世界のお話のはずが、何でしょう…
    ⁡恋は盲目だったり、ないものねだりだったり、⁡意味の意味を考えてみたり、どこか出会った事のあるような、無いような…⁡
    ⁡下和田サチヨさんの全14点もの可愛らしいく、⁡
    ⁡ちょっぴりシュールなイラストが物語をいっそう引き立てます。⁡
    ⁡⁡
    安東みきえさんは児童文学や絵本の作家さんで、⁡
    ⁡この本も難しい漢字は一切なくてふりがなも付いています。⁡
    ⁡こどもの頃に読んで、大人になってもう一度読んだら⁡
    ⁡きっとまた違った読み方ができておもしろそうです。⁡
    ⁡⁡

  • 一番好き

  • 「頭を打ってすべてを忘れてしまった熊が探しはじめたのは、愛するパートナー、レディベアだった。彼女は乱暴だったけど、熊はそんな彼女に会いたかったのだ-動物世間のよもやま話に奇妙で不思議な現実がみえ隠れ、これって、私たちのこと?生き物世界の不条理がキュンと胸にしみる、シュールで痛快、スパイシーな7つの寓話集。イラスト全14点収録。話題のベストセラーを文庫化。」

    「俗世間の垢がずいぶん付いた私が読むと、動物達の中に人生に疲れた危い大人達の姿がチラチラと浮かんでしまう。その中に自分自身の姿まで見つけてしまいドキッとさせられた。それは、誰かに叱られ、恥ずかしくて顔がみるみる真っ赤になるような懐かしい感覚だった。ー大人になって、寂しいと感じるのは人に叱られなくなることかもしれない。ーそんな時私は本を読む。こんな風にこっそり何かに気付かせてくれる一冊にちゃんと出会えるからだ。」
    (『小泉今日子書評集』の紹介より)

  • 可愛い動物たちのお話。それでいてどこか深い。
    どのお話も、登場人物?動物(笑)が可愛らしくて愛おしかった(^^)

  • 星の王子さまの雰囲気が好きだけど、ほんとにしんどい時って星の王子さまを読むレベルで脳みそが働かない見たいなことあるじゃないですか。
    そういう時に イラストかわい〜☆ くらいの気持ちでこれを買ったんだけど、かなり良い。頭ゆるゆるな時でも読める。ちゃんと本を読んだ気になれる。

    古本屋で働いているんですが、「なんかおすすめの本教えて」って言われた時にお子様がいる女性だったらこれをおすすめしています。子供でも読める文章だし、親子で読んで感想を語り合ってほしいなと思って。
    お子様自身もこの本を長く持っておいて大人になったらもう一度読んでほしいと思う。
    布教の甲斐があったのかなんだか知らないけどまわりでやや流行っています。やった〜。

  • 『池の中の王様』がブロマンス味あって美味しい。
    オタマジャクシからカエルへ。
    ヤゴからトンボへ。
    弱肉強食の逆転。二匹はソウルメイトのような絆が生まれる。
    『あらしのよるに』を思い出した。

  • 7つの寓話集。
    大人の自分が読むと、ちょっとギクっとしたり、きょっとクスッとしたり、ちょっとキュッとしたり。

    この本を絵本にして子供に読んでもらったら、どんな目をするのか見てみたい。

    今の自分には、鹿の意味のない話が好きだったな。

    別の話だけど、

    キツネはそういって金色の目から銀色の涙を、キロン、キロンとおとした。

    この一節がとても素敵。

  • 大人向けの寓話集。
    イラストがいい感じ。
    お話は、私には合わなかったけど考えさせられるものばかり。
    「池の中の王様」が読後感もよく楽しんで読めました。

  • 動物が主人公の7つの短編集です。なのでサラリと読めます。(追記:絵本ではありません)ほんわか系を想像していると、いい感じに裏切られます。

    ブログにて詳しいレビューしています♡
    https://happybooks.fun/entry/2021/01/25/222314

  • 人間みたいな動物たちのお話。
    クスッとできました(#^.^#)

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著者プロフィール

山梨県甲府市生まれ。1994年に「ふゆのひだまり」で小さな童話大賞大賞、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞、2001年に『天のシーソー』で椋鳩十児童文学賞、2018年に『満月の娘たち』で第56回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『頭のうちどころが悪かった熊の話』(新潮文庫)、『星につたえて』『ふゆのはなさいた』(アリス館)、『夜叉神川』(講談社)などがある。

「2021年 『メンドリと赤いてぶくろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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