雑司ヶ谷R.I.P. (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101382524

感想・レビュー・書評

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  • ところどころでニヤリとしながら読了。しばらくブランキーに気付かなかったけど(笑)
    続編が前作を超えた珍しい作品。
    あとがきまで全てをきっちり読むのはこの人だけです。
    「お金を払って読んでくれた人こそ読者です」も同意。

  • 続編もエキサイティングな内容になっている。

    過去と現在を同時並行的に描いているが、
    最終的には物語の結末に収斂されてゆくので、
    読み進めるにつれ、脳内がスッキリしてゆく。

    それにしても、タイトルで損をしていると思う。
    いざ読めばハマることは間違いないが・・・

  • 亡くなった泰の過去と、泰の継承者争いを描く現在が交互に語られていく。特に泰の過去パートが面白い。
    色々な作品にインスパイアされていて、思わずにやけてしまう場面も。話の展開や表現の粗さはあるかもしれないが、すっかり心を奪われてしまった。いい小説とは言えないが、すごく好きな小説だ。

  • とにかく面白かった。
    こんなに夢中になって読んだ本は久しぶりだ。
    エログロナンセンスなところもあるが、登場人物の人間模様に惹き付けられる。
    知り合いに勧めるかと言ったら昔からの知り合いで、かつこの本好きそうと思った人には勧めるかもしれないが、そうじゃない人には気軽におすすめできる本ではない。まあつまりは一般的にはおすすめできない本だと私は思った。
    しかし、大げさかもしれないが、私にとってこの本は勇気をもらった大事な本となった。

  • 悲劇とコントは表裏一体。
    不条理さに豪快さを掛け合わして勢いで突き進む感じ、地獄への道は善意で舗装されているらしいがこの世界がもはや地獄ならば太郎の世界は過剰な愛≒混沌で舗装されている。

    樋口毅宏の愛≒混沌でも喰らえ!な『雑司ヶ谷R.I.P』という小説。
    樋口作品で一番笑えると思うのだが。
    やっぱりシリーズ化で続き読みたいけどどうだろう。
    最後まで読み終わると理不尽さや過剰さにこの混沌さは松尾スズキ著『宗教が往く』が浮かんでしまう。

    コントの散乱銃で撃ち続けられる混沌が近しい。

著者プロフィール

東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。出版社に勤務したのち、2009年『さらば雑司ヶ谷』で小説家デビュー。11年『民宿雪国』が山本周五郎賞と山田風太郎賞の候補作となり話題に。著書に『日本のセックス』『テロルのすべて』『二十五の瞳』『タモリ論』『ドルフィン・ソングを救え!』などがある。

「2023年 『無法の世界 Dear Mom, Fuck You』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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