- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101382524
感想・レビュー・書評
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続編もエキサイティングな内容になっている。
過去と現在を同時並行的に描いているが、
最終的には物語の結末に収斂されてゆくので、
読み進めるにつれ、脳内がスッキリしてゆく。
それにしても、タイトルで損をしていると思う。
いざ読めばハマることは間違いないが・・・ -
亡くなった泰の過去と、泰の継承者争いを描く現在が交互に語られていく。特に泰の過去パートが面白い。
色々な作品にインスパイアされていて、思わずにやけてしまう場面も。話の展開や表現の粗さはあるかもしれないが、すっかり心を奪われてしまった。いい小説とは言えないが、すごく好きな小説だ。 -
とにかく面白かった。
こんなに夢中になって読んだ本は久しぶりだ。
エログロナンセンスなところもあるが、登場人物の人間模様に惹き付けられる。
知り合いに勧めるかと言ったら昔からの知り合いで、かつこの本好きそうと思った人には勧めるかもしれないが、そうじゃない人には気軽におすすめできる本ではない。まあつまりは一般的にはおすすめできない本だと私は思った。
しかし、大げさかもしれないが、私にとってこの本は勇気をもらった大事な本となった。 -
悲劇とコントは表裏一体。
不条理さに豪快さを掛け合わして勢いで突き進む感じ、地獄への道は善意で舗装されているらしいがこの世界がもはや地獄ならば太郎の世界は過剰な愛≒混沌で舗装されている。
樋口毅宏の愛≒混沌でも喰らえ!な『雑司ヶ谷R.I.P』という小説。
樋口作品で一番笑えると思うのだが。
やっぱりシリーズ化で続き読みたいけどどうだろう。
最後まで読み終わると理不尽さや過剰さにこの混沌さは松尾スズキ著『宗教が往く』が浮かんでしまう。
コントの散乱銃で撃ち続けられる混沌が近しい。