武蔵丸 (新潮文庫)

  • 73人登録
  • 3.44評価
    • (4)
    • (10)
    • (20)
    • (2)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 車谷長吉
  • 新潮社 (2004年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101385143

武蔵丸 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 傑作「武蔵丸」収録。カブトムシとのお話。
    「一番寒い場所」は、ニヤリとさせられる。

  • んもーうねぇ、理屈抜きで大好きですよ!短編集なのですが、最初の『白痴群』なはんて

    子供の心境があたくしの幼少にぴったり重なってむせび泣きでございました。

    ご本人は食えないじいさんだとは思うですが、お話しはほんと、うつとりです。

  • 短編集。下衆な世界に住む煩悶、生きる世界はここしかないという現実、破裂しそうな風船はまだ破裂しない。

  • 書くほどに悲しみ、恐れる作家の小説は、読むほどに哀しく、怖い気持ちにさせる。

  • 「白痴群」
    大人たちのゴタゴタに巻き込まれたおかげで
    村の小学校に通えなくなった男の子が主人公
    親元を離れ、町の小学校へと通うことになるが
    村の暮らしに親しんだ彼にとって、そこでの暮らしは理不尽の連続であり
    やがて彼は「書くこと」にひとつの救いを見いだすようになる
    しかしそれは災厄をもたらす悪徳でもあった

    「狂」
    世捨て人の高校教師を尊敬していた「私」は
    その教えに反して文士となり
    さらにあさましくも直木賞など受賞してしまった
    まさしく人間の屑である…
    と言いながらどこか誇らしげな独白なのであった

    「功徳」
    俗物になりきれない人たちは仮面を被って生きている
    それが早くに死んで素顔をさらけ出されることは酷いことである
    そう言いながらも三木清のラブレターを全文引用するあたりが
    この作者の凄さである

    「愚か者」
    子供の視点を借りて書かれた連作掌編
    常に「社会の窓」全開で生きてるヘンなおじさん
    「くるたまに氏」についての四編と
    前触れなく蒸発してしまったお父さんについての一編

    「武蔵丸」
    俗物に対する妙なこだわり(憧れ?)が縁となって
    作家夫婦はとある一匹のカブトムシに出会う
    子供のないふたりはたいそうよろこび
    このカブトムシに「武蔵丸」という名前をつけ
    とても大切に育てたんだそうな

    「一番寒い場所」
    力のある者(天皇、マスコミ、三島由紀夫)に対しては道化を演じ
    そうでない者に対してはカリスマぶろうとする
    そしてその本質は酷薄
    山口二矢や三島のようには死ねなかった
    そういう人との交流を経て、作者が「毒虫」としての自覚を得る話

全5件中 1 - 5件を表示

車谷長吉の作品

武蔵丸 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

武蔵丸 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

武蔵丸 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

武蔵丸 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

武蔵丸 (新潮文庫)はこんな本です

ツイートする