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- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101385150
感想・レビュー・書評
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「最後の文士」と言われる、車谷長吉の小説評論でもあり、また小説入門でもある。
言うまでもなく、小説には多くのジャンルがある。例えば、青春小説があり、歴史小説があり、宗教小説があり・・・と、枚挙に暇がないくらい、多岐に渡っている。これは小説を様々のジャンルに分けて、車谷が気に入った小説をジャンルごとに紹介していく形式を取っている。
こんなことを言うと釈迦に説法なのだが、車谷長吉は、小説のジャンルを全て読みつくした作家である。それも、かなりの量を読んでいると察する。そうでないと、これだけジャンルを分けて、濃密な小説紹介は出来ないだろう。
私も、数多くの小説を読んでいるつもりだったが、やはりプロが読むと、こんなに小説が輝く読み方があることに驚嘆させられる。そう思う度に、過去に読了した小説を、また読み返したくなるのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
車谷さんの小説に対する考え方がすごく好き。幸田文の本に出会うきっかけとなった本。他の著者の本も少しずつ制覇していきたい。