ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 10016
感想 : 959
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101391410

感想・レビュー・書評

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  • さらーっと読み終えた。
    内容は忘れてしまいましたし、売却済み。

  • 読み終えた感想はドキドキ感のない湊かなえの「告白」って感じ。 人は誰しも自分自身ではどうしようもない「やっかいなもの」を抱えてるもの。 「やっかいなもの」のために「やっかいなこと」が起きるのを受け入れてるというか、必然というかしょうがないと諦めているようで、色んな感想であるように「なにがあっても精一杯生きていこう」とするいい意味での生命力というものが僕には感じなかった。 過激な性描写は生命というものの尊さを際立たせる面では解らないでもないが、全体的に心にぐっとくるものがなかった。

  • のっけから官能小説的な場面が多く辟易としてしまう部分が多分にあったが、ストーリー自体は面白く引き込まれていくという不思議な作品でした。構成としてはよく見かける登場人物それぞれの一人称的な視点からの物語りだったので、読み返すとまた面白いかもしれないと思いつつ前述の感想があるのですぐには読み返さないと思います。
    あとがきの部分でなるほどなーと思うところが多く、そこを意識しながらなら読み返しても面白いなーと思いました。


  • 前半がR18的な感じがあり、外で読むのは若干気まずい。。
    短編だけど、主人公が順番にリレーしていくのと、同じ一つの町で起こった出来事という田舎町(なのかな?団地とかあるし)の空気感は、読み進めるにつれて伝わってきて、嫌いではないものだった。一気に読みたくなる、、までののめり込みはなかったので星2つで。

  • 中学生の弟には貸せない小説笑
    性描写がリアルでいけない物を見てる感覚しかない。
    しかし、文書が面白くて結局最後まで読んでしまった。
    読んでしまった、、て言うのが今の一番の感想かもしれない。
    全体的に不幸なのに、置かれてる状況よりも感情に支配されている登場人物たちのお陰でそこまで暗い感じはしない。
    ちょ、みんなクズすぎじゃね?って何回かつっこんだけど。笑
    今の私では、結局は人間ってみんなバカでアホで優しいんだよね。という結論。
    すごく人間味溢れる作品だとは思うけど、おすすめはしないかも、笑
    また、年を重ねてから読んだら違う感想になるのかな、と思う。

  • のっけから官能小説!?というような描写で面食らった。連作の短編集という事でさくさく読めるが、読んでいるとエロさよりも、諦めや絶望感にも似た暗さが登場人物達にまとわりついて痛々しく、苦しかった。自分を傷つけるのは他人ばかりではないよな、自分で縛ってることもあるな、と感じる。みんなそれぞれに苦しんでいるけど、最後は前に進んで行こうとしているところに一筋の光が見えた気がして良かった。
    最後のお母さんの話が一番好きかな。斉藤くんには幸せになってほしい。
    読前は内容が気になるという意味で、読後は自分が感じた事をふまえて、タイトルがすごくいいと思った。

  • 「やっかいなもの」を抱えて生きていく

    重松清の解説が良かった

  • すらすら読めたけど、自分好みではなかった。

  • 各章ごとに主人公がいて、彼らがそれぞれつながりを持っている。そして、それぞれが抱える問題がある(解説の重松氏は、それは作品中で「やっかいなもの」と表現されていると説明してくれた)。問題を抱えながらも新しく歩み出そうとしている人たちを描いた作品だ。
    前半の過激な性描写が、ちょっときつく、何度か読むのを断念したくなったが、最後まで読めてよかったと思えた。

著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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