トゥインクル・ボーイ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425146

感想・レビュー・書評

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  • 子供の「悪意未満の悪意」とでも呼ぶべき無邪気は本当に恐ろしい。それを誘発するのは大人であるが。

  • だから子供ってやっぱりちょっと怖いのよ‼

  • 喉がかわくような、ふわっとした恐さ。

  • 2014.6.23
    こわい。子供の素直さが、感受性の強さが、何を生み出すのか。危うさと隣り合わせな大人の言動。向き合うって何って接し方を考えさせられる。

  • 子どもの持つ残酷さをここまで表に出した小説って、そうそうないと思う。
    大人たちによって歪められてしまった子どもたちは、残酷ささえも真っ直ぐに伸ばしてしまい、大人たちには想像もつかない行為に及ぶことがある。
    残酷だとさえ思わずに、その行為を行ってしまうこと自体がとても恐ろしいと思った。

    だからこれは、ミステリーというよりは、ある意味ホラーだと思う。

  • (2000.09.01読了)(拝借)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    天使のような笑顔を浮かべると、出会う者はみな思わず「可愛い!」と声を上げてしまう。大人たちを自分の魅力のとりこにし、望むものを手にしてきた小学1年生の少年、拓馬には、ある秘密の「趣味」があった。場所はたそがれの競馬場―。純真、残酷、妖艶、粗暴、嘘言…。正常と異常の狭間に立つ幼児たちの危うい心理を描きだした、現代の「恐るべき子供たち」ともいうべき7編。

  • 子供ってこわいって思わされました。

  • 以前読んだものの再読。

    子どもは無邪気で無垢でかわいらしいとは限らない。
    そんなお話も入ってます。
    無邪気で無垢でかわいらしいからこそ残酷ってこともあります。
    そんなお話も入ってます。

    読んだら確実にいい気持ちはしない作品。(誉め言葉)

  • 時に加害者、時に被害者な子供達による7つのお話 ほぼ全ての作品が結末が読めてしまうシンプルなストーリーの反面ある意味期待通りな展開で王道の後味の悪さを感じた。

  • 物語のキーになるのが少年少女。

    天使のようなほほえみでオトナたちを翻弄するのが小気味よかったり気持ち悪かったり。

    乃南作品は後を引かないし残らない。
    ただ、最後の一作がケッコウ可愛いと言うか好きだった。

    タマシイを取り戻す、その方法論がなかなか秀逸。
    完全なファンタジーなんだけどちょっと気に入りました。
    ということで、★4つ。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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