女刑事音道貴子 花散る頃の殺人 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425214

感想・レビュー・書評

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  • 表現力や世界観がすごく好み。
    女性目線を描かせるととてもうまいなぁと思う作家さんの一人。

  • 女刑事音道貴子シリーズの短編集。
    32歳、バツイチで独身、3人姉妹の長女、警視庁刑事部第3機動捜査隊立川分駐所の刑事。
    バイクに乗り、颯爽としていて、格好良く、非常に魅力的。彼女の魅力が詰まった一冊。

  •  乃南アサさんと言えば、音道貴子。「凍える牙」など6冊のシリーズが。なんとなく再読したくなりましたw。「女刑事音道貴子 花散る頃の殺人」、シリーズ№2、2001.8発行(文庫)、6つの短編が収録。あなたの匂い、冬の軋み、花散る頃の殺人、長夜、茶碗酒、雛の夜 の6話。埼玉の浦和に実家、今は杉並(後に吉祥寺)のマンションに住む音道貴子、32歳。XJR1200を乗り回すいい女です。皇帝ペンギンの滝沢は時々、顔を出しています。

  • 「凍える牙」の続編、短編集、を読了。
    「凍える牙」で強烈な印象の「音道さん」の捜査活動と日常生活。
    内に秘めた寂しさと不安。でも、果敢に捜査活動を。

    みんなそう、何か抱えながら日常生活し、仕事をこなしているのよ。
    という作者の声がきこえる。
    やっぱり、「音道さん」の魅力は変わらない。
    文庫本のカバー画がイメージをよく表現している。

    最後の章で、「音道さん」の将来を暗示させるような登場人物が...。

  • 音道貴子シリーズ最初の短編集。凍れる牙で登場した貴子の日常が描かれていてとても身近に感じる事ができた。
    女性の出したゴミを漁る変質者、安ホテルで変死した老夫婦、援助交際する女子高生たちなどが描かれるが、一話は滝沢が主人公の話。どの話にも凍れる牙でコンビを組んだ滝沢が必ずチョボっと登場したり、滝沢主人公の話でも最後にちょぼっと貴子が登場する。
    最後の乃南アサと滝沢の架空対談も楽しかった。

  • 凍える牙では女刑事バツイチという設定から来る生き辛さや周囲の当たりが強くて楽しめなかったけれど、今回は和らいでいてホッとした。すっかり音道さんのファンね…

    人間味や愛を感じる話もあり、登場人物の狂気にゾッとしたり気分が悪くなったりしないで素直に刑事達を応援しながら読めた。鎖も読んでみよう

  • 「凍える牙」で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる。特別付録に「滝沢刑事と著者の架空対談」!

  • 音道貴子のシリーズ
    短編集。あんまり短編って好きじゃないんだけど、全てに音道貴子が出てるくるから嫌じゃなかった。
    短編というより時系列も繋がってるので、いろんな事件が次々と起きてるだけみたいで良かった。
    最後の滝沢刑事と乃南アサさんの対談も面白かったー。

  • 長編と違って身近な感じで読めた。

  •  音道貴子シリーズ第2弾。本作は表題作含む6篇を収録。
     前作「凍える牙」でコンビを組んだ滝沢刑事も時折登場するが、本作は音道が配属された立川の機動捜査隊を中心に描かれている。
     前作のような緊迫感は感じないが、代わりに人の強さや弱さ、温かみを感じる作品が多い。ジャンルとしてはミステリーだとは思うが、謎解き要素が少なくやや物足りなさを感じるかもしれい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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