夜離(よが)れ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425399

感想・レビュー・書評

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  • 主に本当にいそうな女性の短編集。

  • ★購入済み★

  • 2022 8/4

  • 男性に執着し結婚が幸せと信じて振り回される不幸な女性たちの話。
    一見リアルには起こらなそうな話ばかりだけど、一方で心境や振り回される感じはリアルそのもの。
    小説を読んだ後に心が洗われる感覚は全くなく、むしろ見たくないし見せたくもない汚い部分をまざまざと見せつけられる感じ。
    人に幸せを委ねるから振り回されるのであって自分のことは自分で幸せにするのが一番とやっぱり思った。

    短編集の中では最後の夜離れの銀座のホステスさんが1番好き。なんだかんだで恋愛への執着はなく冷静に自分の幸せを見てる気がする。

  • イヤサスとでも言うべきか、基本的に報われない女性の話でなんだかテンションが下がった。が、満足感もある不思議な気分。
    4℃の恋→特に問題のないところで終わるが、晶世はこのあと絶対不幸になるだろうという気がして後味悪し。
    祝辞→朋子は敦行に一目惚れしたというより、摩美に負けたと感じたことでプライドをズタズタにされたのでは。解説はその通りだと感じる。
    青い夜の下で→はじめから落ちがわかるのでただただ怖いのみ。
    髪→芙沙子は、自信のない、プライドのない女性に感じるが、その気持ちに共感できる部分もある。一番おもしろかった。
    枕香、夜離れ→幸せになりたいだけなのに、なぜうまく行かないのか、切ない気持ちになる。夜離れの方が前向きでいい。
    夜離れというのは、男が女の元に通わなくなることをいうそうな。どの作品もいい具合のイヤサスでした。

  • 「4℃の恋」「祝辞」「蒼い夜の底で」「髪」「枕香」「夜離れ」の6編の短編集が収録。
    「祝辞」と「髪」「枕香」は、他の短編集でも読んだ記憶が。

  • 黒くて怖い女性たちの短編集。

    ぞっとする主人公たちばかりではありますが、非現実的というほどではない。
    理性で抑えられないと、人はこうなる。
    そんな怖さを感じました。

  • 虚栄、妬み、妄想、暴走・・・
    女性のじわじわと来る愛の恐ろしさを描いた短編集
    どれも、もしかしたら普通にいるかもしれない女性たち。

    うん、女って怖い

  • 2016.5.5
    前にも読んだことがあった

  • どれも女の怖さ、日常から狂気にかわる瞬間が描かれた作品。もちろんここまでは行かないけれど、どこがで少し共感できるところはあるような...?

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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