いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101425498

感想・レビュー・書評

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  • 芭子と綾香のやり取りがなんともいい。
    また、二人の前科の自虐的なやり取り
    たまにスリリングな雰囲気になる場面も絶妙で
    ただ最後には何気にほっこり終わるところも良かった。谷根千の描写はリアルです。懐かしい。

  • sg

  • 面白い。

    ハコ29歳と、綾香41歳。刑務所からでてからの2人の暮らし。

    後ろ暗い過去がある2人が刑務所で知り合いその後を懸命に生きていく2人。

    暖かいような冷たいような近所や世間にもまれつつ、なんとか普通の生活に戻ろうとする中で、刑務所の生活を思い出したり、やっぱりわたしは幸せになんてなれないと思ったり。

    家族との葛藤だったり、隣近所に知られまいとするのに必死だったり、仕方なかった犯罪だったのかもしれないし、誰でも起こしうる犯罪だったんだけど、捕まってしまった2人のその後。

    性格も正反対で持ちつ持たれつの2人の生活がよんでいて、まるで私もその仲間に入れたような、隣の家の人を覗き見るような、なんとも言えない立体感がある小説でした。

    乃南アサ。そこがすごい。

  • 下町でひっそり生きる女性の話
    短編小説なので気軽に読める。
    自分がムショ帰りであることが常についてまわっているという心理描写が丁寧。
    二人の切っても切れない関係が良いと思った。

  • 重たいテーマですが、面白かったです

  • 乃南アサの2作品目。
    しっかりとした世界観で描かれていて、読みやすい。しゃぼん玉とこの作品を読んでそう思った。

  • 犯罪を犯して刑務所で出会った
    2人の友情。

  • あらすじ
    小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃-。綾香が魚屋さんに恋してしまった!心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。ズッコケ新米巡査のアイツも登場。

  • 刑務所で出会った芭子と綾の出所後の日常。シリーズ1作目。

  • まあまあかな。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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