- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101444260
感想・レビュー・書評
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史記にまつわる101のお話
漢字や言葉の成り立ち、日本の歴史上の人々に影響を与えたこと、解釈が不明なことへの宮城谷さんの思い、古代中国の習慣や風俗などなど史記が身近に感じるおもしろいお話の数々でした
史記が書かれたのは日本の弥生時代中期、「日本の歴史がこれからはじまろうとするころに、中国ではその歴史が集大成されるということも、脅威にあたいする。」という宮城谷さんの言葉。
まさに私もこの思いでどんどん中国史にはまってしまいしまた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
史記の紹介ではない。史記の内容に対して、
自分の想像、考えを述べたもの。解説にあるように勉強家と読みながらまず思った。2014.8.3 -
宮城谷氏の新聞連載をまとめたもの。
移動中の読書に向いてるかも?
コラムなのでひとつひとつは短いけど
『史記』のサイドディッシュ的に楽しめます。
勉強家の氏のいろいろな視点を借りるのは面白い。
いろんな疑問点や着眼を膨らませていくことで
お話ができていく過程も垣間見る感じ。 -
12/06/24 興味深い話もチラホラ。
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一篇一篇は短いが含蓄に富む良質の支那文化史が愉しい。
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日本がこれから歴史が始まろうとする弥生時代の頃、中国では司馬遷が歴史の集大成として「史記」を編纂(紀元前91年頃)している。
その史記を題材として、色んな話が2,3頁程度で語られている。
ある程度詳しくないと分からない。また1話が非常に短いので、知らない話だと理解できないまま終わってしまう。 -
点描。風俗、漢字、地理、資料。史記にまつわる種々の点を打つことで、史記の風景が色鮮やかに浮かび上がる。
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小ネタ集。気持ちとしては、「中国古典ことわざを読む」とか、そんな感じ。史記に関しての小ネタだったので、史記の横に置いて、雑学補助的に読んだら面白かったのかもしれません。
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宮城谷さんの本は、文字について考えさせられる。
他にも、人の心理、世の真理として正しいものにふれたくなったときに、宮城谷さんの本を読みたくなるのは、この人の語り口がとても丁寧であることのほかにも、「奇貨居くべし」の呂不韋(始皇帝の父と言われる)の「陰徳」に結びついてるんだろうから、いい加減にこの本は買ったほうがいいのかも知れない。
古代中国の話を書かれているのだけれど、この本では、司馬遷の『史記』の話のさまざまを書いてらっしゃる。
殷(商)
最後の王は紂王。あの、妲己ちゃんをかわいがって国を滅ぼしたといわれる王。
封神演義だけ読んでいると、安能さん版でも藤竜版でも、ひでー王様だなー
で、終わってしまうんだけれども、ものごとの解釈が一面だけではないと教えてくれる。
酒池肉林。
酒で池を作り、林に裸の女性を放ち、宴を開いた。
というのが、一般的解釈。
妊婦の腹裂きなどと並ぶ紂王の悪行。
ところが、「これは祭祀だったと見ることも出来る」と。
酒を大量に使ったのは、神にささげるため。
裸の娘→清らかな娘は、神のお告げを聞く、その仲立ちとなる巫女のようなものであると。
それが実際にどうかは、古代中国の謎はまだまだ解明されていないことが多いので、定かではないけれど、字から読み解くものごとのおもしろさを教えてくれる。 -
いくらなんでも断片的すぎる。単行本にするときに、もう少しエピソードの数を減らして内容をふくらませるとかできなかったのか。