しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101445038

感想・レビュー・書評

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  • 内容もまあそれなりに面白いけれど、それよりこのトリックは見た事ない。読み終わったらケラケラ笑えるくらい!!でも一生この本のトリックは忘れないだろうなあ……。
    これを試すと、この本を未読の人の楽しみを奪ってしまうし、難しい。けど、紙の本良いなあって久しぶりに思った。電子化している時代にこんな旧世代の遺物を掘り出せたのは良いなあ。図書館の本じゃなかったら、間違いなく少しは食べてた。本を身体に取り込みたい。

  • ※本作に仕掛けられたトリックの内容に直接は言及していませんが、類似のネタが施された他作品に言及しています(作品名には触れていませんが、著者名を挙げています)。ご留意ください。










    ラスト数ページで明かされる、本書に仕掛けられたトリックに、倉阪先生の某作品を思い出しました。っていうか、あの作品を読んでたら、どうしたって思い出ささざるを得ません!(笑)

    このネタで作品を作るとしたら、どうしたって初出の際の枠組みを崩せないから、文庫化やノベルス化は望むべくもなくなります。
    つまり、「文庫化するまで待つ派」にとっては、本作の泡坂作品は良しとしても、某倉坂作品はノベルスでしか読めないから、もどかしいでしょうね。「何で講談社は、いつまで待ってもこの作品、文庫化してくれないんだ?!」って(笑)。

    本筋の事件の内容云々は置いて、どうしても本作に仕掛けられたメタトリックの方に言及してしまいます。

    泡坂先生の本作に傾けた思いと、編集者・校正担当者の方の大変な苦労に敬意を評して、星3つです!!(ミステリ的には星2つの満足度)

    あと1点、気になったこと。
    ヨギガンジーって、もしかして与儀ガンジーなんじゃないかな〜。ガンジー先生の風態が、沖縄にいるオジサンっぽい気がするのよね〜(笑)。


    【内容】
    成長著しい新興宗教の「次期教祖選び」で揺れる教団内で相次ぐ失踪事件。超能力(?)を見込まれて事件を追うヨギガンジーは、やがて「しあわせの書」と呼ばれる布教本と出会う。
    「しあわせの書」に隠された、驚天動地の仕掛けとは?
    果たして、ヨギガンジーは、失踪事件の真相と、本に隠されたトリックを暴くことができるのか?

  • ゴメンナサイ。文体が読み辛過ぎてザックリとしか読めて無いです。

    "各々のページの最初の単語と見開きの奇数ページのラスト2行の単語を同じにする事で読心術を実現します。そして本書もその努力をしてます"。がメイントリックだそうです。僕が読書、小説に求めている事が"そうゆう事"じゃないので単なる好みの問題です。

    筒井康隆の"残像に口紅を"を読了した後ではハードルが上がってしまい本作の努力は評価出来ず、このレビューとなります。

    泡坂妻夫さんはミステリ界の大御所だそうですが、低レビューとなり、申し訳無いです。

  • 著者のエンタティナーとしての執念を感じる。すごい。
    残念なのはストーリーがつまらない事だ。

  • 確かに最後のネタバレのあたりはビックリ。
    そういう仕掛けかよ、と唸ってしまったが....。

    ガンジー先生がよくわからん。
    ガンジー先生でなくてもよくないかい?
    浅見光彦のような人物とか...。

  • 仕掛けは凄いけど話は普通

  • あまりにも煽り過ぎで、途中でわかっちゃったんですよねー。

  • 凄い大反響~!!売れてますとかいう帯にまたしても
    ハードルを上げてしまった私ですが苦笑
    読み進めて、普通にストーリーとしても面白いけど
    そこまでかな??って思いながら又ハードルを上げてしまった自分に反省しながら
    読んでいたら最後のタネ明かしが凄かった!!
    なるほど~と本をめくり返しちゃったよ
    マジシャンの著者が書いただけあって流石でした
    それにしてもこれ書くの大変だっただろうなぁって笑

  • テレビ「すずらん本屋堂」で、おすすめされていたので読んでみたのだが、読み始めてからようやくシリーズものだったと気づいた。仕方ないので、ガンジー先生が何者なのかさっぱりわからないが、その点などに目をつぶって読み進めた。
    確かに昨今の電子書籍では表現できない「本」や「言葉」の面白さを存分に味わえる一冊。
    ただその点にこだわっているので、展開としては今一つ物足りない感じだった。

  • …(笑)
    そう来たか。

著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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