武装島田倉庫 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101448114

感想・レビュー・書評

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  • 椎名誠のSF小説。短編調になっており、比較的読みやすい。椎名誠独特の地名や乗り物、生物が出てくるが、なぜか懐かしく、薄ぼんやり情景が浮かんでくる。

  • 素晴らしいシーナワールド。
    日本語の機能(漢字ふりがな擬態語など)駆使しまくる。
    素直に関心。
    しかも使い方上手だから違和感なく入ってくるし。
    たまに読むと自分のバランスがとれる気がする椎名誠。

  • やはり椎名SFではこれが一番。

  • 面白い!作者本人も大好きな話と言ってるだけあって、登場人物たちが荒廃した世界の中を「命がけで前進していく」話にワクワクするし、読後に爽やかな感動がある。椎名誠のSF系統の作品の中で、一番好きな本。

  • 文明崩壊後の世界で力強く生きる人々を描く短編集。椎名誠さんの書いた小説の中では一番面白いと思う。


    ウゾウゾと動く虫や、名状し難い生物や、大戦争後の混沌とした世情や、極限まで汚染された海などが、鮮烈なイメージとして重量級の重りとなり、バーン!と読み手に叩きつけるような世界観がある。「名前でイメージさせる世界観」という手法を私はこの小説から学びました。

    読んだことのない世界を読みたい人にオススメ。

  • わけもなく、面白い。

  • 近未来シーナワールド炸裂!久しぶりのいーかげんでたらめ地名と不気味生物が跋扈する地球を目撃した感じ。こういう味付けもしかしながら、すでに過去のものというかバブルの頃の哀愁すら感じる。SFという言葉もすでに死語か?

  • 椎名誠 SF 三部作の一つ。アド・バードに衝撃を受けたので、読んでみた。

    アドバード同様、舞台は近未来のシーナ・ワールドを舞台にした連作短編集。北政府の侵略におびえつつ、油泥に覆われた海とともに生きる人々の生活を描く。微妙な継がりを保ちつつも、それぞれに独立したストーリーは、わずか 7編ながら、その背景にあるシーナ・ワールドの無限の拡がりを想像させる。しばし、シーナ・ワールドでの暮らしを堪能。

  • エッセイのイメージが強い椎名誠のSFをはじめて読んだ。
    これは独特の世界観がたまらないですね。聴いた事の無い単語(造語)が山ほど出てくるのだが、不思議と脳内映像が感化されるネーミングで、登場人物が生き生きと動く。

  • 3部作の中ではこれが一番好きでした、確か。

    その後の世界はどうなってますか?

著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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