ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.89
  • (314)
  • (551)
  • (373)
  • (31)
  • (6)
本棚登録 : 4518
感想 : 351
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101461267

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【しゃばけシリーズ6作目】今回は短編だからサクサク読める。それにしても前回の続きで少しは体が丈夫になったかと思えばひ弱なままだった。『鬼と小鬼』三途の川とはまたまた。冬吉がなぜ河原にいたのかが不思議~。結局は苦い薬で助かったのか?『ちんぷんかん』秋英の成長日記のようなもの。狸との化かしあいがあってほんわか。『男ぶり』一太郎の母おたえの話。やっぱり妖が見えたんだと納得。『今昔』陰陽師とは…色々ネタを考えますね。それにしても松之助の縁談って前から話に出てきたけど一体いつ決まるのやら。『はるがいくよ』松之助の縁談の話

  • このシリーズは特にそうだけれど、読み終わった後にもう一度カバー絵を見直すのが楽しみ。あぁ、このお話の絵がこれだったのかぁ、とすっきりします(笑)。相変わらず寛朝さん強し。小紅は切なかった。

  • 松之助さん、よかった

    小紅、せつないねぇ

  • しゃばけシリーズ第6弾.
    若だんなが火事に巻き込まれ冥土行きしてしまったり,広徳寺の寛朝の弟子秋英が本の中に連れ込まれる,若だんなの両親の馴れ初め,松之助さんの見合い,庭に新たに植え替えられた桜の怪,桜殿が遣わした桜の花びらの精,小紅など盛りだくさんでした.

    銭の川とか,和算,式神とか面白かったです.

    花びらの精の話はジーンと来ました.人と花びら,妖怪の人間,限られた命をどう生きるか考えさせられるお話でした.

  • 安定の若旦那。…と思ったら、この巻に収録されているお話は、どれも若旦那の青さというか、子供っぽさが目立ちますね。
    …いや、よく考えれば、若旦那はまだ高校生くらいの年齢なので、無理もないのですが。
    変わり映えのしない妖し達に囲まれていても、人の世を生きている限り、変化が起こるのは当然のことで。自分だけおいてきぼりの気分だろうなあ。まあそこで悩むのは若者の義務でもあるので、精一杯悩めばいいと思うのです。

  • 300307352  B913.6-ハタ

  • ラストのお話、花びらの妖、切なかった。
    若旦那が兄や二人を思う気持ち、兄や達が若旦那を思う気持ち、
    全てが切なくてじーーーんとしました。

    でも私の一番好きだったのは、中頃に収録されてた上野豪徳寺のお話。今の私の心にストレートにくる言葉がズラリと。思わず手帳にメモりました。

  • ★3コと半分くらい。

  • 「しゃばけ」の続編。「ちんぷんかん」「いっちばん」「ころころろ」3冊を一気に読了。
    お馴染み大店の若だんなと、妖たちが繰り広げる謎解きファンタジー。
    このシリーズは心休まる。段々、謎解きの内容がライトになってきている気がする。大半は、ご近所に住む友人たちの悩みごとを、彼らが解決していく話が多いのだが、人が死んでいくこともなくなり、平和な物語を好む私にはちょうど良い内容に近づいて来ている。
    中でも、「餡子は甘いか」と「ひなのちよがみ」が好き。
    「餡子は甘いか」は、珍しく若だんなの親友であり、菓子屋の跡取り息子の栄吉が主人公。栄吉は、老舗菓子屋、安野屋で修行中。しかし、相も変わらず餡を作るのが苦手。そんなとき、八助という新入りが現れる。そして、自分よりもその新人が評価されてしまう、という屈辱的なことが起こる。栄吉は、若だんなの前で悔しさを泣きながら吐露する。そのシーンが印象的。栄吉がストイックに自分の仕事に向き合う姿と、それを微笑ましく見守る親友思いの若だんなもとても素敵。
    「何事に付け、やり続けることが出来ると言うのも、確かに一つの才に違いないんだ。お前さんには、その才がある。」
    という、主人の言葉も心打たれる。

    「ひなのちよがみ」は、紅白粉問屋のお雛が、店の売り上げを上げる為に、新たなアイデアを考えて試行錯誤をしていくのだが、白粉を売る為に、千代紙と白い紙を幾つか張り合わせて小袋にし、それに白粉を入れて販売する、という策を思いつく。更に他の店と差別化するために、月によって袋の柄を変え、女子同士の話題のネタにしようという。
    自分も広告の仕事をしているので、こう言う売る為のちょっとした工夫などが物語の中に出て来ると自然と反応してしまうのだった。
    男性にも負けず奮闘するお雛は、私の好きなキャラの1人でもある。

    今年も100冊目指してどんどん読み進めていきます!

  • 新キャラが出てきたり、兄の縁談の話が出てきたりと少し転換期を感じさせるお話が今回多かったように思う。
    相変わらずほっこりする読後感がありました。

全351件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

畠中恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×