家鳴り (新潮文庫 し 38-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101484136

感想・レビュー・書評

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  • 人の心の歪みが気味悪く、時に哀しく書かれた短編集。

    幻の穀物危機は、今後関東で大規模災害が起きた時のことを想像してぞっとした。
    やどかり、操作手、青らむ空の虚のなかに等、ぞわぞわとまとわりついてくるような怖さがあって、読むのになかなか体力を使った。

  • 表題作『家鳴り』を含む七篇。
    ホラーは読まないほうだけど、なんとなく手にした本。現代に根ざした恐怖を題材にした篇が多い。現実に起こりうるかもと考えると、ゾクッとする場面がしばしばあった。それだけに現代起こっている問題、起こりうる問題についてもっと真剣に向き合わなければなと考えさせられた。

著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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