僕僕先生 零 (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800219

感想・レビュー・書評

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  • 零と書いてゼロと読ませる新シリーズで文庫書き下ろし
    ~水を操る神仙・拠比は創造神・炎帝神農により、秩序神・黄帝軒轅が造り出した人の姿に変えられ、口からものを食べなくてはならなくなり、盤・盆の子として生まれた僕僕と対とされた。人の姿に変えられたのは、軒轅の世界に入り込んで「一」を探すこと。一が二に分かれたために陰陽が生じ、宇宙も広がりを見せたのだ。拠比と僕僕と共に歩むのは戎宣という天馬の神仙だが、炎帝に願って力を減じて黄帝の地に入り込む。探し物は無数にあって判らず、炎帝の探し物を担当する導尤を先ずは探すが、水の得にくい旱天に住む人が邪魔をする。炎帝の側近・耕父や燭陰は増殖神である蓬莱に住む西王母に取りなして貰おうとするが、西王母の姿は見えない。邪魔をする巫女は神仙に近い術を操るが、力を減じたはずの拠比には及ばなかった。黄帝の側近・赤精子の子分である人に姿を変えた神仙の美豊・望森・百樹と共に導尤に会いに行くと、隻眼の大梟は各自見たいものを見せつけてはぐらかし、協力しそうにない。見たいものを見させることではぐらかし、麓の村から人々の色を奪い、色彩を創り出す神仙である希瞳の復活を願っていたのだ。祈りの力で導尤の目蓋を開かせ、一の欠片を手に入れ、炎帝鏡に力を込めさせた~僕僕先生は厨師の神仙だったのかぁ。しかし無力に近い。前シリーズでは微塵も感じさせなかったぞ。王弁が仙骨の欠片を持っていて修行によっては…というのの意味が少しずつ見えてきた

  • その少女、名を僕僕。後に伝説となる仙人なり。天地が今よりもずっと熱く、神々がその主人だった頃のお話。成熟を迎えた神仙たちの社会に、突如異変が襲った。水を司る神・拠比は、相棒の料理仙人・僕僕とともに異変を解消すべく、創造主・老君が天地開闢に用いた宝具「一」を探す旅に出る。時を同じくして、黄帝は「人類」を創り出し、世界を変革しようと試みるが……。美少女仙人×ヘタレ神コンビによる新たなファンタジー冒険譚、開幕。

  • (^^)

  • あの僕僕先生の来歴が描かれるということだが…。
    やたらたくさん出てくる神仙たちの個性が把握しきれない。
    たいそうスケールが大きな話ではあるのだが。
    中国の(というより、神仙思想の中での)天地創造神話のイメージが、私の中で大層貧弱なせいかもしれない。
    正直、何が何だかわからないうちに、読み終わってしまった感覚。

  • このシリーズは初めて読んだが、中々面白かった。特に僕僕の作る料理の描写はとても美味しそうだった。この調子でシリーズすべてを読み終えられるようにしたいと思う。

  • このシリーズ大好きなんで。
    と思ったら外伝的な感じなのかな?
    新潮文庫だけど、装丁も違うし、扉がすごく可愛らしい。
    先生がまだまだ修行中の話なんですね。
    すこし、場面が頭の中で描きづらいところもあったけど、面白かったです。
    裏に『新たなファンタジー冒険譚、開幕』とあるので、続くようですね。
    本編と合わせて。。また読むシリーズ増えてしまう。

  • 外伝的僕僕先生。

    本編をまだ「隠し事」までしか読んでなかったので、これを読んでいいのかどうかちょっと不安だったのだけど(ネタバレ的な意味で)、たぶん問題ない感じ。

    というより、本編で先生の出自についてあれこれ考察してたんだけど全て外れた。
    まさか、料理人だったとは(笑)意外だ。

    ていうかですね、世界観からしてこれは予想できなかったなあ。
    だって、一般的な中華の神話世界とはかなり設定が違ってるよね。
    こりゃ、わからんわ。

    そんな中、僕僕先生の前向きな若々しさが新鮮。
    なんだか、ハラハラしながら、見守っているうちに、逆に元気をもらった感じだ。

    物語的には、拠比が主人公の神仙世界の人探し物語。
    なじみのない登場人物も多くて、少し読み進めるのに苦労した。
    もう少し先生の活躍があってもよかったかな。

    あと、一巻完結でなかったのはちょっとびっくり。
    続くんだ(笑)
    もしかしてこれ、炎帝と黄帝との大決戦まで描くのだろうか?
    だとしたらまたすごく長いシリーズになりそうだ。
    外伝というよりスピンオフだな。

  • 仙人の僕僕先生が、王弁との旅の途中にふとはじめた昔語り・・・という形式で、まだ世界が不確定で人が生み出されて間もないころ、西王母と炎帝と黄帝という三聖が世界をつくり続けていた時代の物語がはじまる。
    今では傲岸不遜なところがチャームポイントの僕僕もまだ力も弱く、半人前といった風情なのが不思議な感じだ。
    一冊で終わる読みきりかと思いきや、どうにもまだまだ続きがありそうで、スピンオフなのかなんなのか位置づけがよくわからない。

  • 僕僕先生って、天地が創られた少し後には誕生してたんですね!Σ( ̄□ ̄;)本編では王弁をこき使って自分はのんびりしている僕僕先生も、料理仙人として頑張っているp(^^)qそんな幼い感じの僕僕が可愛い(*^^*)僕僕と拠比の旅はまだまだ続く予感(^^)

  • 表紙が可愛くて購入。
    未だ華やかさは足りないけど、壮大なファンタジーを期待させる始まり。
    今後に期待。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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