御手洗潔の追憶 (新潮文庫 し 28-24 nex)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800677

作品紹介・あらすじ

海外へと旅立った御手洗。彼は今、どこに――。ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む――。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。石岡和己を横浜の馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 御手洗番外編短編集。キャラクターのファンには面白いのかもしれない。キャラも好きだけど、ミステリ要素もっと欲しかったかな。著者本人による同人誌みたいな内容だった。短編で読みやすさはある。そしていくら石岡君にフォローされてもやはり里美ちゃんのことは好きになれないな…。御手洗に置いていかれた石岡君、てとても物悲しい悲哀が漂ってて読んでて辛いな…。御手洗は海外で活き活きしてるし。

  • 御手洗もの!事件!ミステリ!と思って読んだらいけない。
    御手洗潔の人間性について色々な登場人物を通して語られたり、御手洗や石岡のインタビュー(聞き手が島田荘司!)があったり、つまり番外編のようなもの。
    短編集の中に番外編一編、とかならおまけ的に楽しいんだけど、全編これ一色となると、うーん。
    ファンブックみたいなものだった。

    島田荘司、トリックは面白いけど文章はそんなにいいと思えないので、ミステリじゃないものだとあちこち細かいところが気になっちゃうのもある。んーーーー

  • あの濃厚な御手洗ミステリーのつもりで読むと大失敗。御手洗や石岡はのインタビュー、2人を知る人物の語りなど、「御手洗潔」ファンへのサービス本って感じ。御手洗のお父さんが登場する、太平洋戦争へと至った経緯を扱った「天使の名前」などは興味深く読めるものの、「別にこういう形で読まなくてもいいな」というのが正直な感想。社会派・島田荘司の思想が色濃く盛り込まれた感じも。面白くないわけじゃないけど、純粋に昔のようなネットリした本格・御手洗潔ミステリーが読みたい。

  • 20190317
    水を、と思った。そうだ水だ、水を飲ませてやろう。急げば、今ならまだ間に合う。きっと間に合う。この子は助かる。助けなくては。それは自分の使命なのだ!
    そしてまた気づいた。(p168)

  • 「御手洗潔、その時代の幻」「天使の名前」「石岡先生の執筆メモから。」「石岡氏への手紙」「石岡先生、ロング・ロング・インタビュー」「シアルヴィ」「ミタライ・カフェ」「あとがきに代えて」の八篇収録。語り手は島田荘司。石岡君の風貌が遂に語られる!ヒュー・グラントに似てるって、『モーリス』のクライヴじゃん。やっぱりそうだったのね、ハアハア……。島田が分析した里美やレオナの話もあります。御手洗シリーズフアンは必読。「天使の名前」があるからシリーズフアン以外でも読んでOk だと思う。御手洗父は天使が見える ちがい❪敬虔なクリスチャン❫で被曝者救護に奔走する話。

  • うーん。
    短編集かと思ったら微妙に違った。。。

  • 最近の御手洗ものは「過去の事件」しかないので現在進行形の話を一応は知れるファンブック的な。
    里見ちゃんの話をあとがきを読むに一応は「これからの事件の構想」はあるんだなあ・・・と。いやもうホントに早くそっちを書いてほしいw
    しかし今の刊行ペースだとここで紹介されているものが全部読めるのはいつになるのだろう・・・

  • 【収録作品】御手洗潔、その時代の幻/天使の名前/石岡先生の執筆メモから/石岡氏への手紙/石岡先生、ロング・ロング・インタヴュー/シアルヴィ/ミタライ・カフェ/あとがきに代えて

  • スェーデンに旅立った御手洗くんのお父さんの話や、レオナ、石岡くんへのインタビュー。
    お父さんの話が良いな。太平洋戦争中の話。
    短編集。

  • 御手洗潔シリーズの番外短編集であり、
    ファンブックなので、
    御手洗、もしくは石岡くんのファンが
    ニヤニヤしながら読むというのを楽しむ感じ。

    ファンからの質問へのインタビュー回答という形式だったり
    近況報告的な内容が多く
    ミステリー短編集ですらないので。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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