- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101800882
作品紹介・あらすじ
君の涙を、忘れない。感動の物語、完結。花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の連絡が発端となって、縁を切った実家に行くかどうかで母親と大喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる――。青春。恋愛。家族。あらゆる世代の胸を打つ感動の物語。
感想・レビュー・書評
-
君の涙を忘れない。感動の物語、完結。
花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩した、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる…。青春。恋愛。家族。あらゆる世代の胸を打つ感動の物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ホントの気持ちをうまく言えないときに、本気じゃないことを、うっかり言っちゃううんだよ」
世界中探したって絶対に居ない高校生が大人を仕切りる、名探偵コナンのような英一。しかし自分の事にはカラッキシ頼りない。宮部ワールドだ。垣本順子の幸せを祈ろう
般若心経~~~ -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★★★ 15
【整合】★★★★☆ 12
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★★★ 5
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★★★ 10
『印象』★★★★★ 10
《総合》88 A+ -
柿本さん、いいヒトだった。
またどこかで会えたらいいのにな。 -
とてもいい読後感でした。
-
花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる―。青春。恋愛。家族。あらゆる世代の胸を打つ感動の物語。
-
走り出せ。
心地よい落とし所にキレイに着地。さすがです。
最初はぼんやりした印象だったけど、最後まで読んで良かった(^^) -
おねしょをするようになったピカと当時四歳の真ん中の風子の死に纏わる七年前の父の実家と母の事情、焦りから薬を過剰摂取した順子の事情。整理されピントが合うようにスッとしていて入り込み易かった。順子と英一の仲の奥床しいような詳らかにし切らない独特の趣が良い。切なくて寂しい結末の先にほのかな余韻があった。
-
第3巻までは心霊写真がらみであったが、最後の4巻目はこれまでの話の総まとめとなっている。人生いろいろ悲しみもあるが、それを乗り越えて人は生きていくのだな。ほのぼの青春小説。
-
写眞館に住んだことから、写真に秘められた人々の過去を探った花ちゃんが、最終章では自らの家族に秘められた過去を探る。その過程で明らかになるのが、なぜか付き合ってることになってる垣本の過去。家族同士のわだかまりや束縛、恋愛や友情などの人同士の結びつきが自然体で描かれ、悲劇に見舞われてもそれを柔らかく乗り越えて前に進もうとする力強さ。今年作家デビュー30年を迎える宮部さんの、これまでの集大成として懐かしくも新鮮な気持ちで読めた。殺人事件や校内裁判などの大きなトピックがなくても、日常に秘められた謎は面白く、そして胸を打つ。楽しい長編小説だった。
-
花菱英一の父親が家出した。理由を問う息子に対し、祖父危篤の知らせを受けて、縁を切った大船の実家に行くかどうかで母親と喧嘩をした、と弁明する秀夫。夜風を浴びながら、二人は生家と断絶する契機となった七年前の出来事、妹・風子の死について語り合う。そうした中、今度は垣本順子の抱える過去と問題が明らかになる―。
------------------------------------------
前3作と違い今回は心霊写真云々は出て来ず、花菱家の過去や成長するピカちゃんのこと、それを見守る兄やその友達など、心温まるものだった。英一と垣本順子のやりとりはぶっきらぼうだけど涙が出そうなシーンもあって…イヤミスじゃない宮部さんの作品もよかった。 -
最後、スカッとしたなー
-
2017.4.17読了
-
とてもよかった。とても素敵だった。
悲しいこと切ないこと、やるせないこと。それら全てひっくるめて、だからこそ感じる優しさが広がっていた。
写真を通して見える過去とか、忘れられない想いとか、冷凍保存してしまった思い出とか。
主人公の成長、初恋、そして家族への思い。
あぁ、素敵な物語だったなぁ、と読み終わってしみじみ思った。