レベッカ (上) (新潮文庫)

  • 新潮社
4.12
  • (108)
  • (81)
  • (57)
  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 1084
感想 : 83
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102002032

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ひたひたと気味が悪い…でも読むのを止められないです。映画を先に観ましたが原作も面白いです。
    主人公はマンダレーにお屋敷を持つマキシムと結婚してこの地にやってきたけど、先妻レベッカの影がどこまでも付き纏ってきておかしくなりそう。レベッカを崇拝するダンヴァース夫人も怖いし。。
    やっぱり、主人公の名前がどこにも出てこず、「きみ」「あなた」「ミセス・デ・ウィンター」って呼ばれてるな。。
    仮面舞踏会の悪意が凄い。下巻も読みます。

  • 夫人のコンパニオンとして生活していた娘が
    旅先で出会った紳士にみそめられ、愛でたく結婚幸せ生活と思いきや、夫の亡き前妻の痕がそこら中に埋めいている。こんなの地獄、、女の人には特に共感すると思う。元恋人の存在を感じるのさえ嫌なのに。
    こんな誰もがレベッカレベッカと言って比べて
    レベッカの才能や美を褒め称え崇拝してる感じ。

    これでは結婚せずに、いやもはや出会わずにコンパニオンとして生活する方が良かったのかもと思う。

    まだ上巻しか読んでいないが、後半スッキリしてくれるのかな???
    とにかく最後もせっかく楽しい気持ちだった主人公をこんな悲しい想いで終わるなんて、、、
    マキシムはただ孤独を感じたくなくて結婚しただけ感が強くかなり腹が立つ、、若い女の子の人生をこんな辛い思いをさせるなんて。

  • 今まで好んで読んでいた本のジャンルと違うので、本屋でつい買ったもののの1年以上放置していて、読み出すまで相当時間がかかった。
    が、ある程度まで読むとその後は止まらなくなった。 

    イギリスのバツイチの大富豪と、世間知らずの若い主人公が結婚することになる。この主人公が、社交界がどんなものかも知らないし、人前に出るのが好きじゃないし、才色兼備の今は亡き前妻が遺したあらゆる陰におびえながら、夫は前妻のことがいまだに好きだと確信を持ちながら、みじめにひたむきに生きていく姿にとっても共感、というか、自分に置き換えて読んでしまう。

    知らない異国なのに、館の様子から人々の顔つきまで自分の中で確固たるイメージができてしまうぐらい、素晴らしい文章だった。

  • 蛇のような心を持った絶世の美女レベッカ・デ・ウィンター。彼女がそうしたように、作者ダフネ・デュ・モーリアは全ての登場人物の心を完全に支配し思いのままに操る。そしてあなたの心までをも……。

  • 「ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た」この有名な一節で始まるこの物語には、レベッカ自身はすでにいない。

    亡くなった原因については、下巻で。上巻では、後妻となった主人公が、結婚して、マンダレーに移ってきます。広大な敷地と美しい庭園のあるマンダレー。しかし、そこは、亡くなったレベッカがいたときのままだった。誰もが亡きレベッカを慕い、かつてのレベッカの指揮に則って、切り盛りされていた。主人公には、居場所も為すべきこともなく、レベッカがいただろう風景に追い詰めれていく。あげくの果てに家政婦頭のダンヴァーズ夫人に嵌められてしまう。

    イギリスのような階級社会で、労働者階級の主人公が結婚によって上流階級に入ってしまったとき、そのギャップは半端なものではないでしょう。まして、本書のように、事務能力があり教養があり社交的で美人な前妻レベッカと比較されては、勝負にならない、だろう。そして、追い詰められていく姿が悲しい。

    仮面舞踏会が始まるシーンで、主人公の仮装が戦慄を呼ぶところで、上巻が終わる。
    息する暇もなく、下巻へ。

  • 一気読みしてしまったので、レビューは下巻にて。

  • 金持ちの付き人を務める女性。貴族に見初められ、美しい邸宅へ。しかしそこには、事故で亡くなった先妻レベッカの影が。

  • ヒッチコックの映画は昔に観た。とても怖かった。原作は違ったイメージ。「わたし」はこんなにも幼気で可憐な少女だったのか。美しきマンダレー、折々の花が咲き乱れる英国庭園。そこに忍び寄る不気味な影。下巻へ。

  • ・導入(追憶)部分からいつの間にかモンテカルロに舞台が移ってて、「わたし」の考えてることと、そのとき進行していることが同時並行しているようで、自分の脳内で処理がうまく出来なかった。
    ・主人公の「わたし」の妄想癖というか考え込む思想に疲れる。話としては後から思い返している形を取っているからなんだけど、話が進んでるのか考えが先走っているだけなのか分かりづらい。
    ・マキシムがイマイチ「わたし」に惹かれるようになったのか分かりづらい。
    ・ダンヴァーズさん怖い。

  • シンデレラストーリー…にはならない感じが面白い。サスペンスらしいけど今の所身分違いの結婚をした主人公が比前妻との劣等感にてんやわんやしてる印象が強い。映画もあわせてみてみたい。

ダフネ・デュ・モーリアの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウィリアム・ゴー...
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×