ファウスト(二) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102015049

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳の読み比べ用に。

  • 文章(訳)が面白い。音楽として楽しめる。メフィストのキャラがGOOD。「日々自由と生活とを闘いとらねばならぬものこそ、自由と生活とを享くるに値する。(11576)」

  • 1巻執筆からかなり時間が空いてしまったせいか、なんかテイストが違うような・・・老齢に差し掛かったゲーテの思想的・教養的深みの大きさを感じさせます。劇作的な面白さは1巻のほうがよかったかな…これ、いちおう戯曲ですから。演劇ですから。
    古代の美女ヘレネーに懸想したファウストが、はるか神話の世界まで飛んで行って~とかどんだけ荒唐無稽なの
    てかグレートヒェンに対して悪びれもせずそういうことしちゃうんだ・・・まあ悪魔に取りつかれてる男ですから、さもありなん といったところでしょうが
    古代時代はちょっとおもしろかったですね
    ゼウス、セイレーン、ポセイドン、ヘラクレス、ホムンクルス、ケイローン、トリトン etc
    聞いたことのある、西洋の妖精・怪物・神話上の人物が続々でてきます。想像しながら読むのは楽しい。
    皇帝の信任を得て地位と富貴と名声を手にしたファウストが

    最期に、禁断の言葉を口にしてしまうあたりはドラマチックで素敵でした・・・!常にひたむきに努力し、向上しようとするものは、天から救いの手をさしのべられる・・・救いのある物語じゃないですか
    天に召されてゆくファウストの最期に、詩聖ゲーテのヒューマニズムを見た。(にしてもメフィストかわいそすwww)

  • 一部もだいぶ頑張って読みましたが2部はもう惰性で一応目を通しただけです
    教養ない自分には意味わかんないのかなあ

  • 『ファウスト 第二部』は「つめこみすぎ」という感想になる。特に「古典的ヴァルプルギスの夜(第2幕)」が長すぎて、「ギリシャ神話のキャラクター」が数多く登場し、主人公ファウストまで消えてしまう場面が続く。

    ただ、ゲーテは「ファウスト伝説」を研究し、それをアレンジして再現している。

    1.ファウストのモデルは「ゲオルク・ファウスト」という実在した錬金術師。錬金術の研究に失敗して、彼は爆死してしまう。『ファウスト 第二部』でも、爆発でファウストが気を失う場面がある。

    2.様々な「ファウスト伝説」のうち、「ファウストはギリシャ神話の美女ヘレネーと結ばれ、息子が生まれる」という内容の話があり、ゲーテはこれも採用している。ヘレネーの侍女たちは「合唱隊」であり、これは古代ギリシャ劇の「コロス(合唱隊・コーラス)」を意識したらしい。

    3.「ファウスト伝説」は「ファウストの勝利」、もしくは「メフィストーフェレスの勝利」で終わるなど、様々な結末がある。ゲーテの場合は「二重のギャンブル」で決着をつけた。

    『ファウスト 第一部』で魔法の薬によって若返ったファウストも百歳になり、現在ではなく未来を想像して満足し、「とまれ、お前はいかにも美しい」と言って死ぬ。メフィストーフェレスは「ファウストとのギャンブル」に勝利したが、ファウストは彼の力で堕落して死んだのではないから「神とのギャンブル」に敗北してしまう。

    そのためメフィストーフェレスはファウストの魂を手に入れることに失敗し、天使や聖者、かつての恋人グレートヒェンがファウストを救済して物語は終わる。

    ……神様はずるい。

  • 当時の教養をもってすれば,いろいろなネタがわかるのかな.
    宗教や神話や民話について大量の知識が必要.
    ストーリーに関する部分はほんの少し.

  • 『201206 古典強化月間』

    まずい。
    第1部はストーリーがあって読みやすかったけど、第2部はまったく頭に入らない。
    別の機会に再読しよう。

  • 中盤の、ファウスト不在っぷりといったら。

    「虹を見れば、
     人生とは色とりどりの影にすぎぬということが、
     よくよく納得できるはずだ」
    この一文、好きです。

  • 若きウェルテルの悩みはちゃんと読めた気がしたけど、ファウストは無理でした。
    ただ、メフィストフェレスやワルプルギスの夜なんかちょっとしたとこで使われてる言葉の元ネタが散りばめられていたので教養として身につけておいてよかったかなって感じです。

  • 色んな人物が出てくる話は読むのがしんどかった…ファウストとメフィストの結末はおもしろかった

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著者プロフィール

ゲーテ

Johann Wolfgang Goethe 一七四九―一八三二年。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。ドイツを代表する詩人、劇作家、小説家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。小説の代表作に『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』など。

「2019年 『ファウスト 悲劇第二部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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