ゲーテ格言集 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102015063

感想・レビュー・書評

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  • 自分が関心があるテーマの格言は、グッと迫るものがあった。再読して味わいたい一冊。

  • 何年も前、学生の頃に引用で触れた詩に興味を持った。また、何とはなしに好きなフレーズの出典を辿ると、ゲーテの詩だったこともある。

    ひどく傷つけられ、立ち直りの取り組みの一つとして心理面接を受け始めた。苦しいときに自分を支えてきたものを探す中で、ゲーテのことを思い出した。

    ゲーテは全てのことを言っている、と謂われるくらい多くの言葉を残していると先生に聞いていたから、全集は敷居が高く感じて本書を選んだ。私の特に好きな二篇も、収載されている。

    一応の回復傾向に乗りつつも、問題解決のため負荷の高い取り組みを続ける私にとり、ゲーテの詩は、感性を過剰に刺激せず、静かに勇気づけ、または注意を促すように感じられる。
    いつもバックパックに入れておき、電車の中や待ち時間に、ふと開いては何度も読み返している。

    大切なのは勇気なんだ、と未熟な私に繰り返した恩師にも、生きる力を与えられたと実感する。
    私は今、急がず、休まずに、めぐることができているだろうか。

  • 「言え、どうしたらスズメを追い払えるかを」と園丁が言った。「それに、毛虫や、さらにカブト虫の族や、モグラや、ノミトビヨロイ虫や、黄バチや、ウジ虫や、これら悪魔の子を?」―― 「そのままにしておけ。そうすれば、たがいに食いつくし合う。」 上手い例えに関心しました。

  • ・人間が、かつてできたことを今でもできると考えるのは、きわめて自然である。未だかつてできなかったことを、できると思う人があるのは、いかにもおかしいが、珍しいことではない。

    ・人間がほんとに悪くなると、人を傷つけて喜ぶこと以外に興味を持たなくなる。

    ・誤りも、われわれが若いうちは、きわめて結構だ。ただそれを年をとるまで引きずって行ってはならない。

    ・人間は、宗教的である間だけ、文学と芸術において生産的である。

    ・「人間の持つものの中で、自分自身に基礎をおかぬ力ほど不安定で、はかないものはない。」

    ・生活はすべて次の二つから成立っている。したいけれど、できない。できるけれど、したくない。

    ・どんな場合にも口論なんぞする気になるな。賢い人でも無知なものと争うと、無知に陥ってしまう。

  • 未感想

  • ゲーテ格言集
    (和書)2008年10月10日 15:18
    1952 新潮社 ゲーテ, 高橋 健二


    格言集と言うことで肩に力が入ってしまいなかなか読み進められずに過ぎてしまいました。もう一度チャレンジしてみて思ったことは詩と同じように読めば良いのだなと思いました。そしたらすらすら読み進むことができました。
    特に気に入った格言はありません。

  • ゲーテの格言集。内容はより詩的で美しい。

  • ゲーテの話をファウストしか読んだことがないのもあり、本中の台詞でも背景とか意味がつかみきれないものが多かった。

  • 文学
    思索
    自己啓発

  • この手の過去の偉人の格言集は、往々にして今の自分への戒めになる。

    個人的には特に、
    「自我と自由と節制について」の項目がガツンときた。
    一つ格言を引用するとすれば、
    「個人は何ものかに達するためには、自己を諦めなければならない、ということを誰も理解しない」P131より
    だろうか。
    自分の目指す「なにものか」、について。
    そしてそのために自分が「諦めなければならないもの」とは何か。

    これはこの本に収められた一つの格言に過ぎない。
    あなたの心に問いかける多くの格言がこの書には収められている。

    別の本の名前を出して恐縮だが、アランの「幸福論」のように、生活の中で折に触れて読み返したい一冊。

    その度にきっと発見があるだろう。

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著者プロフィール

ゲーテ

Johann Wolfgang Goethe 一七四九―一八三二年。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。ドイツを代表する詩人、劇作家、小説家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。小説の代表作に『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』など。

「2019年 『ファウスト 悲劇第二部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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