オリバー・ツイスト〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030059

感想・レビュー・書評

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  • 海外文学でここまで物語性の強い作品は新鮮だった。

    悪人たちの皮肉さや風刺的な文章の割合が大きすぎて、その分善人が神様のように見えてくる。
    社会も人間もストーリーも文章さえもオリバーに味方してくれないので悲しくなってくるのだけれど、必死に正しく生きようとするオリバーの健気さに希望がみえるので、早くこの子が幸せになってほしいという気持ちで読み進める手が止まらなくなる。

  • オリバー少年は不幸なうえに、まったくツイてないため、物事が悪い方へ悪い方へといってしまう。なので読んでいてどうしようもなく悲しくなってくる。

  • 19世紀のイギリスが舞台の作品。
    主人公のオリバーが幼少期を過ごす救貧院というのは、今まで聞いたことがなくイメージしづらかったのですが、風刺的に描き出されているのはよくわかりました。
    全体的にこの物語は善人よりも悪人の方が断然生き生きとしているように感じます。
    ロンドンの街も、小汚い裏町の様子が目に浮かぶよう。
    そのせいか、主人公の印象はちょっと薄くて頼りないかな。
    ディケンズのほかの作品を読んでみたくなりました。

  • 孤児オリバー・ツイストが世間の荒波に翻弄されていく様子を描く.詳しくは下巻にて.

  • オリバーがただ可哀相な話。周りにろくな人物がいない。下巻のハッピーエンドに期待。

  • 1q84 315ページに出てきた

  • 面白い。でも相変わらず文章が私には難しい(>_<)

  • 59

  • 『オリバー・ツイスト(上)』/ディケンズ/★★★★☆/救貧院で育ったオリバーの不幸な生い立ちを描く。いろいろな人にひどい仕打ちをされたり、警察につかまったり、窃盗団に入れさせられたり、とにかくひどい生い立ちなんですが、その中で必死に生きようとするオリバーの姿が涙ぐましい小説です。

  • 少年院で生まれたオリバーツイストを主人公とし、
    19世紀イギリスの虐げられる下層階級の描写を通じて、
    救貧法が君臨する当時の社会を批判する物語の上巻。
    当時の下層階級の人々の扱われ方の描写がリアル。
    1838年刊行の西洋の古い小説ですが、案外スイスイ読めます◎

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著者プロフィール

Charles Dickens 1812-70
イギリスの国民的作家。24歳のときに書いた最初の長編小説『ピクウィック・クラブ』が大成功を収め、一躍流行作家になる。月刊分冊または月刊誌・週刊誌への連載で15編の長編小説を執筆する傍ら、雑誌の経営・編集、慈善事業への参加、アマチュア演劇の上演、自作の公開朗読など多面的・精力的に活動した。代表作に『オリヴァー・トゥイスト』、『クリスマス・キャロル』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『荒涼館』、『二都物語』、『大いなる遺産』など。

「2019年 『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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