- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102030059
作品紹介・あらすじ
救貧院の孤児として育てられたオリバーは、食べ物も満足にあたえられず、煙突掃除屋や葬儀屋に「貸出」される仕打ちに耐え切れず、9歳のある日そこを抜け出してロンドンへ向かう。オリバーは、道中で出会った少年に案内されて、とある家に泊まることができたが、そこはユダヤ人フェイギン率いる窃盗団の巣窟だった。いやいや一味に加えられたオリバーは、早々に警察に捕まってしまう。
感想・レビュー・書評
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不幸の連続で、読んでいて気持ちが折れそうになった。
十四章の終わりくらいは、特に気持ちが重く暗くなった。
この先、ブラウンローとの深いかかわりが明らかになっていくのだろうけれど。
オリバーは受動的に運命に流されていく、といった感じだな、と思った。
自発的に動いたのは、サワベリー葬儀屋から逃げ出したことくらいで、あとはとても従順で非力だ。
辛いことが多いのに、性格はゆがまず真っ直ぐなのは素晴らしいとは思う。
登場人物も多いので、混乱しそうになるため、メモをとりながら読んでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ読んでいる途中ですが、オリバーツイスト自体のストーリーには文句はありません。しかし、翻訳者の中村能三の日本語がくそ過ぎると思います。英語を直訳しすぎてる。ブラウンロー氏がオリバーのことを説明している言葉で「若い友達」とあったがhis young friendと書いてあったんだなと思わせたし、グリムウィグ氏のセリフで「牛肉面の男の子をもってる男がいる」。もってる?who has~を直訳したんじゃないの?わしの友達の子どもで〜でいいじゃん!小さい友達でいいじゃん!もっと言い回しが出来たでしょうに!
翻訳者って重要だな〜と思わせられました。 -
ディケンズを読むのは久しぶり.物語が非常に強い.よいことがおこりそうとか,悪いことが起こりそうとか読者は予測できるし,実際に本のなかでもそうなるわけだが,そういうことを超えた面白さがディケンズにはある.
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子どもがこんなに可愛そうな暮らしをしていた時代があるかと思うとゾッとする。この環境の中でも正しく生きようとするオリバーの心はとても美しい。
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ディケンズを読むのは三作目。取り敢えず上巻のみ読了。
不幸な境遇にありながらも正直であり続けようとするオリバーの姿に切なくなりました。こんなに良い子なのに、運命は悪い方へばかり彼を運んでいきます。また、彼を取り巻く大人の多くは、孤児というだけで彼を不良呼ばわりし、虐待します。そして、オリバーはこれらの理不尽に対してなんの抵抗もできないのです!オリバーに災難が降りかかる度に(と云っても降りかかりっぱなしなのですが)、心が痛くなり、怒りを感じずにはいられませんでした。特に、ただ一度彼に愛情をかけてくれたブラウンロー氏の元から誘拐された上、濡れ衣を着せられた部分ではもどかしさで一杯になりました。
上巻はオリバーが再び暖かい人々に救済される未来を予感させて終わっているので、下巻に早く取り掛かろうと思います。
余談)ブラウンロー氏の友人、グリムウィグ氏が結構好きになりました。「この首を喰って見せる」という珍妙な発言もいい味を出していますし、何より本心とはあべこべのことを云いたがるツンデレじみた彼の性格が魅力的です。 -
村上春樹作品で登場したもんだから、背伸びしてディケンズに手を出してみた。
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Very interesting!
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名著
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【あいつむぎ2013年10月陳列】2013.10.15 推薦者:くらら(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-328.html)
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救貧院うまれの可愛そうなオリバー!度々、生命の危険にさらされながらも、純粋な正義と果敢な勇気で幾多の危機を切り抜ける。
上巻はまだしも下巻はオリバー空気化してたね…(笑)
おもしろい小説ではあったけれど、勧善懲悪小説とくゆうの、「全てに都合のよいハッピーエンド」感は免れなかったw
大衆小説として必要な要素は全てに盛り込まれているので、単純に、愉快で痛快で楽しかったです。