- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102030097
感想・レビュー・書評
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大切な事を思い出させてくれる。
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傲慢でケチなスクルージ老人が、クリスマスの幽霊に導かれることで心を入れ替える。
発表された1840年代だって、2020年代だって、人間の本質は変わらない。
いつだって変わりたいと望む一方で、変わるきっかけはつかめない。
クリスマスという特別な日をきっかけに変化を遂げるスクルージ老人の姿は、ひとつ、わたしたちの背中を押してくれるようなそんな気持ちにさせてくれる。
子供が読んでも、大人が読んでも素晴らしい読後感。
ディケンズが描く、心の底から暖かいクリスマス。 -
季節外れながら、定番の古典を思い出しつつ読了。ディケンズらしい、ヴィクトリア朝の慈善的価値観が堪能できる小品。
訳が「村岡花子」とあったので読みにくいの覚悟で読み始めたのだが、ほどよい時代感を残した読みやすさだったので、こんなに新しい感じ??と不思議に思った。巻末にあった説明で謎が解けたのだが、村岡花子の訳をベースに、現代にあった訳に手直しがされているそうだ。全くの新訳も良いかもしれないが、ヴィクトリア朝の人々を直接知っていた村岡花子の訳のエッセンスが残っている文章が心地よかった。
ストーリーとしては、スクルージの改心が早すぎると感じる向きもあると思う。しかしこの本は待降節の暗い夜に子どもと読むための話であって、長大で複雑な過程を楽しむというタイプの話ではないのでこれでよいのだ。メリークリスマス!(季節外れ) -
昭和に購入した本の字の小ささに耐えかねて新調。 毎年この時期にはこの本を読み、アルバート・フィニー主演の映画(今年はブルーレイ版を購入!)を観るのが私のクリスマス。名作。
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イギリスの国民的文豪、チャールズ・ディケンズによる不滅の傑作。クリスマスが来るたびに読み返したい感動作。
これは泣かせるストーリー。有名なのであらすじは知っていたが、実はちゃんと読んだのは初めて。筋書きがわかっていても感動するのは、やはり文豪ディケンズの巧みな筆致によるものだろう。大人になって頑なになってしまった心が解きほぐされる過程をあざやかに描き出し、すっかり忘れてしまっていた想いを思い出させてくれる。そしてそれこそが何よりも大切なことなのだと、今さらのように気づかされるのだ。ここは本物の感動がある。クリスマスがある限り永遠に読みつがれるだろう。 -
まさにクリスマスブック。
ストレートなメッセージに、素直に感動。
変わる前のスクルージも嫌いじゃない。
裏表のある人より、ぜんぜん好い。
ナイトキャップをかぶって時間旅行する姿が可愛すぎる。 -
人間の疑惑、絶望、希望、愛について、クリスマスを話題にして通して書かれた老人の物語。
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過去・現在・未来のクリスマスの精霊による旅を経て、生まれ変わる人間の物語。心が笑っている、という表現が良かったな。
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安定感のある、王道をいく物語でしょうか。最後にちゃんと読者に安心感を与えてくれるので、読み手はしっかりと物語の世界から帰ってくることができます。それがこの物語の心地良い読後感となり、心に残ります。私が読んだのは1952年版の『クリスマスカロル』でしたが、新装版では翻訳も少し変わるのでしょうか?少し比喩表現が分かりづらいと感じる部分がありました。後半は映画を見ているかのような流れを感じ、映像が心に残りました。